イギリス初日に奇跡的な確率でiPhoneが使えなくなった話

LONDON SIM cards

(関連記事:2017年11月のイギリス旅行を119枚の写真で振り返る

ざっくり言うと・・

今回の話を要約するとこんな感じです。

・イギリス到着直後に購入したプリペイドSIMカードが奇跡的な確率で不良品だった

・SIM店員もアップルストア店員もiPhoneが壊れてると判断。iPhoneデータ消去

・iCloudのバックアップデータからデータ復元を試みるもiCloudのパスワードが一致せず

・途方に暮れるが、3日後にあっさり復活!なんと日本のSIMが使えた

それでは以下で詳しく。

奇跡的な確率で不良品のプリペイドSIMカードを購入

ロンドンのヒースロー空港に到着したのが現地時間6時半。ぼくが真っ先にやりたかったのはプリペイドSIMカードしてiPhoneを使えるようにすることでした。

iPhoneでデータ通信できるようになれば、怖いもんなしです。LINEもEメールもGoogleマップもGoogle翻訳もネット検索もできますからね。

LONDON SIM cards

ヒースロー空港の入国ゲートを出たところにSIMカードの自動販売機がありました。ここで購入を試みるも、買えない!自動販売機の使い方がわからずに断念。

ヒースロー空港 WhSmith

ガクリとしてたところにWhSmithという店が目に飛び込んできました。のちのち知るんですが、WhSmithは駅や空港にあるコンビニやキオスク的な小売店です。

LONDON SIM cards

WhSmithの店内をのぞいてみたら「SIMカードのことは俺に聞け」と書かれた服を着た店員さんがいるじゃないですか。「おお!心強い!!」。この店員さんのアドバイスの元にEEのプリペイドSIMカードを購入しました。

EE SIM cards

プリペイドSIMを購入したら、店員さんにiPhoneを渡してSIMカードをアクティベート(有効化)してもらいます。これはインドネシアでも中国でも一緒。海外ではSIMを販売する店員さんがアクティベートしてくれます。

でも今回はダメでした。ぼくのiPhoneがSIMカードを認識しないんです。店員さんも困った様子でこう言ってきました。

店員さん
このiPhoneはSIMフリーだよね?
ぼく
もちろんSIMフリーですよ。
店員さん
本当にSIMフリー?SIMカードを認識しないよ?
ぼく
100%SIMフリーです。Appleで直接買ったし、去年インドネシア旅行をしたけど現地のSIMカードを使ったもん。
店員さん
とにかくSIMカードが認識しないから私には何もできない。きみはアップルストアに行くべき。
ぼく
マジで!!イギリスに着いたばかりだよ?はじめてのイギリスだよ?英語力は貧相だよ?Googleマップも使えないよ?(笑)。それはぼくにとっては難しいから、ここで何とかしてくださいよ。
店員さん
はは(笑)。悪いけど私にできることはない。もしSIMフリーなら、iPhoneが壊れていると思う。アップルストアに行きな。アップルストアはシェパーズ・ブッシュ駅にあるから。
ぼく
えー、本気ですか??うわーー!!!はい、わかりました。シェパーズ・ブッシュ駅?ちょっとメモ帳に書いてください。
店員さん
メモメモ(Shepherd’s Bush)
ぼく
ありがとうございます。。。(*´Д`)はぁ~

そんな感じで、ロンドンに到着早々にトラブル発生。急遽アップルストアに行くことになりました。

ロンドンのアップルストアに行くことに

幸いなことにシェパーズ・ブッシュ駅には迷わず行けました。ロンドンの地下鉄は東京と比べればシンプルです。

シェパーズ・ブッシュ駅

シェパーズ・ブッシュ駅をでると目の前に真っ赤な二階建てバスが。「おおっ、ロンドンだ!」って一瞬感激したんだけど、今はそれどころじゃない。

Apple White City

周りの人に聞きながらAppleストアに到着。アップルストアはシェパーズ・ブッシュ駅から徒歩1分くらいの場所にある「Westfield London」というショッピングモール内にあります。

Google Mapを貼っておきますね。Googleレビューは低評価の2.6。やっぱりな(笑)

Apple White City

営業時間は10時から23時(日曜日だけ18時閉店)。ぼくは開店の1時間ほど前から店の前で並んでいました。

iPhoneデータ消去。ログインできず!

Appleストアが開店したらすぐに対応してもらったのはよかったです。

Apple White City

すぐにiPhoneをチェックしてもらったんだけど、SIMが認識しない原因はわからない様子。で、Appleストア店員さんの提案は、iPhoneを一度初期化することでした。

2日前にiCloudにiPhoneデータをバックアップしていることも確認してくれて、バックアップはあるから大丈夫ってこともわかったので了承しました。

で、初期化。こっから怒涛の衝撃ラッシュです。

補足;

ここでの店員さんとの会話は、ぼくの下手糞な英語とGoogle翻訳によって成立しています。もしかしたら認識間違いがあるかもです。

(1)初期化したけどSIMカード認識せず!

店員さんに「初期化したけどSIMカードを認識しないからやっぱ本体の故障みたいだね」みたいに言われて、購入する前提で話が進みました。新しいiphoneを持ってこられる始末です。

ただし、ぼくも少し抵抗。

というのも、Appleケアを利用して本体を新しくしたばかりだったんです。床に落としたりもしてません。それなのに本体故障ってのが腑に落ちないというか、、、まぁ要するに嫌味を言いたかったわけですね。「おたくの商品は新品同様なのに壊れんのかよ」って。

ぼく
ちょっと待ってくださいよ!!!このiPhoneはAppleケアを利用して、2か月前に新品に交換してもらったばかりなんですよ!!カバーも付けてるし、落としたりもしていない。初期不良なんじゃないの?
店員さん
はい??あなたが購入したのは2015年ってことになってるけど??Youngってどいういこと?2か月ってどいう意味?
ぼく
はい、買ったのは2015年です。だけど、2017年9月にAppleケアを利用して新品交換したんです。2カ月しかたっていません。
店員さん
ん?アップルケアは1年ですよ?
ぼく
いや、2年です。
店員さん
イギリスでは1年です。日本は2年かもしれませんが世界的にも1年ですよ?まぁいいです、それは重要ではありません。

あなたはイギリスでiPhoneを使いたいですか?

ぼく
もちろん。絶対に使いたいです。(この時点で2か月以上滞在するかもと考えていたので、iPhoneは必須です)
店員さん
それなら、新しいiPhoneを買うしかありません。600ポンド(たしかそれくらいの値段。約9万円)が必要です。
ぼく
( ゜Д゜;)マジですか?!日本で普通に使えてたんだよ?新しいの買わなきゃダメなの??

このとおり、駄々をこねたんだけどダメ。どうも新品を買う流れです。

そしたら、、、

(2)iCloudにログインできない!

ヤバいです。ピンチです。おかしいです。

iCloudにログインできない!

iCloudのパスワードはしっかり記憶しているし、こんなこともあるだろうとイギリスに旅立つ前にパスワード管理ソフトから重要なのをコピペしてGoogleドキュメントに上げていました。それも確認してんだけどパスワードが間違っているとハジかれるんですよ。

なんでだよ!ありえねーー!!!

って心の中でシャウトしてました。

iCloudにログインできないってことは、新品のiPhoneを買うって選択肢も弱くなります。だって、それなら一時しのぎに格安スマホ買ったほうが良いもん。まぁどちらにしろ大ダメージ。

なんとかiPhoneデータを復活させたい。絶対に復活させたい。

残された道はiCloudのパスワードを再発行すること。そのためには2ファクタ認証を突破する必要があります。

2ファクタ認証には痛い目にあったことがあるので、2つの電話番号を登録していました。日本で使っている携帯電話番号と実家の電話番号です。

携帯電話番号はイギリスに来ているから使えません。残るは実家。

つまり、

Wifiが繋がる環境で、母親が自宅にいる時間帯に国際電話をして、「この電話を切ったらすぐに6桁の数字を知らせる電話がかかってくるからメモって」とお願いして認証番号をゲットする。

という、ややこしい条件をクリアしなきゃいけません。

さぁ大変だ。そう思ってた時にApple店員から驚くべき発言がありました。

(3)SIMカードの不良品だった

店員さん
あ、これSIMカードが不良品だ。
ぼく
えっ!!!
店員さん
店のiPhoneでも私のiPhoneでも認識しないもん。SIMカードが不良品ですね。
ぼく
じゃあiPhoneは壊れていないってこと?
店員さん
その通り!(笑顔)
ぼく
(いやいや喜べねーわ)。無駄にデータ消しちゃったじゃん!!

なんとApple店員さんが、この段階になってSIMカードが不良品であることを発見しました。

イギリスでも滅多に起きないミラクル事例だそうです。まさか買ったばかりのSIMカードが不良品だとは思いもしなかったみたい。

つまりはiPhoneデータを消す必要はなかったわけです。データを消す必要はなかったのに、iPhone本体の不良を疑われてデータ消去。そして謎のiCloudにログイン失敗で大ピンチ。

(4)Appleストアの店員さんに見捨てられる

ぼくが絶望的な顔をしてたとき。Apple店員さんがスッとiPadを見せてきました。画面はGoogle翻訳。そこにはこう書いてありました。

店員さん
申し訳ないけど私は他のお客さんの対応をしなくちゃいけません。あなたはEE(プリペイドSIMカードの会社)に行くべきです。

なんだか蜘蛛の糸をプッツリ切られた感覚でした。

言いたいことは沢山ある。正直、今回の対応には不満があります。でもここはイギリスで、ぼくは英語が苦手。Google翻訳のラリーにも疲れ果ててたんで、「わかった、ありがとう」と言って握手して帰りました。

3日後、再来店。解決した。

そう、一度は帰ったんですけど、3日後に再来店しました。

一瞬「たまには圏外生活するのもいいか」と気持ちを切り替えたんです。だけど、やっぱスマホがないと海外旅行は不便です。いや日本国内だとしてもスマホ使えなくなったらソワソワしちゃう人間になってしまってるので、やはりiPhoneは復活したい。

で、ぼくにはアイデアがありました。

(1)Appleストアで
(2)Apple店員さんが見守る中で
(3)Appleの電話を使わせてもらい実家に国際電話して
(4)2ファクタ認証を突破して
(5)iCloudパスワードを再発行して
(6)データ復旧させる
(7)その後EEに行って新しいSIMを入手

これです。

Appleストアにも多少は非があるんだから国際電話くらいは協力してくれるだろうという目算です。

ロンドン アップルストア

そしてAppleストアに再来店。午前11時ごろに来店しました(店舗は10時オープン)。

これまでの経緯と今なにをしたいのかを書いた英文をGoogle翻訳を使って用意しておいたので、まずそれをApple店員に見せました。

状況を理解してもらったっぽいんですが、「予約しろ」って言うんですよ。まぁ当然ですよね。前回はオープン前から並んでいたので予約なしでもすぐに対応してもらえたけど今回はオープン1時間後の来店だし予約していません。まぁ当然です。

だから予約しようと思ったんです。予約しようと思ったんだけど、次の予約はその日の夕方だというんです。それじゃダメです。夕方だと日本時間ど深夜だもん。時差の関係で13時が限度です。そう伝えると「じゃあ3日後だ」というんです。

ちょっと待ってくれ、また3日後ってアリエナイ。

「それなら初訪問と同じようにオープン前から並ぶ!」と言うも、「ブラックフライデーの大セール時期と重なってるから無理!」と突っぱねられました。

ここでぼくはゴネました。

「電話使わせてくれたらすぐに解決する」「そもそも初日のApple店員さんの対応ミスじゃん」「ぼく初めてイギリスに来た英語が不慣れの日本人ですよ」「3日後じゃ遅すぎる」「iPhoneが使えないのは非常に困る」「イギリスが好きだからイギリスに来た、Appleが好きだからiPhoneを使っている。どうか救ってください」

そんなことを片言英語でゴネてたんです。そしたら別の店員さんがやってきました。

引用元:ワタナベエンターテイメント

厚切りジェイソンにそっくりな店員さんです。

ぼくはこの厚切りジェイソンさんに、用意していた英文を読んでもらい状況を説明。ジェイソンさんは「うんうん」と頷きながら読み終えた後、iPadでGoogle翻訳を使ってこう伝えてきました。

ジェイソンさん
(日本のSIMカードを持っていますか?)

「はい、もってますよ!」と言ってジェイソンさんに渡します。

すると、ジェイソンさんはポケットからiPhoneを取り出して、ぼくが手渡した日本のSIMカードを入れるとポチポチと操作をはじめました。

ぼく
(えっ?もしかして日本のSIMカード使えんの??これで2ファクタ認証突破できちゃうの???マジで????)

そんなことを思いながらドキドキして見守ってたんですが、マジでした。

ジェイソンさんが「はいどうぞ」とiPhone画面を見せてくれたんですよ。それは紛れもなく2ファクタ認証の6桁の認証コード。

で、iCloudのパスワードを再発行してiPhoneデータを復旧することができました(やったー!)。

おさらい&追加情報

こうして、iPhoneは復活して快適なイギリス旅行ができるようになったのでした。めでたしめでたしなんだけど、日本のAppleサポートにも聞き込みしたので、おさらいもかねて追加情報を列挙します。

日本のSIMカードでも海外でSMS通信ができる

今回知った最大の知識はコレです。ぼくは日本のSIMカードはイギリスでは使えないと思い込んでいたんですが、SMS通信は可能なようです。はい、事前手続きも不要だし、使用料金は国内と同じなのでタダみたいなもんです。

注意;

これはぼくが利用しているIIJ(BIC SIM)の話です。他のSIMについては知りません。詳しくはお使いのSIMカードにお問い合わせください。とりあえずdocomoも海外でSMS通信できるってことだけは確認しました。

iCloudのパスワードが一致しなかったのは謎

こんなこともあろうとパスワードデータをGoogleドキュメントに保存しておいたのに一致しなかったわけです。しかもですね、ジェイソンさんに見守られながらパスワードを再設定したときに、そのパスワードを設定しようとしたら弾かれました。

「このパスワードは設定できません」みたいに弾かれたんですよ。つまり、やっぱりパスワードは合ってたんじゃない?って思うんですが、、、この件について帰国後に日本のAppleサポートに確認したんですが結局は原因不明で迷宮入りでした。

Apple店員さんもピンキリ

ぼくは今回ロンドンのAppleストアで合計3名の店員さんと濃厚なやり取りをしました。最終的にはジェイソンさんにあっさりと解決してもらったんですが、その前の2名は解決に導いてくれませんでした。

実は日本のApple店員さんに今回の出来事について伺ったんですが、やはりデータを消す前にSIMカードが不良品だということを発見できないことがマズイらしいです。問題点を切り分けられていないとか。データを消してからSIMカードを調べてますもんね。順序が逆だろって話です。

2ファクタ認証は複数、しかも携帯電話の番号2台を登録すべき

ぼくは日本で使っている電話番号と実家の電話番号の2つの番号を2ファクタ認証に登録していました。でもですね、日本のAppleサポートに対策をご教授いただいたんですが、もう一台携帯電話の番号を登録しておくと完璧みたいです。

というのも、音声で認証番号を伝えるっていう選択肢がでないケースがあるそうなんです。

ちょっと何言ってるかわかんないですよね。整理します。

今回ぼくは日本の携帯電話の番号が使えないと思い込んでいました。結局は使えたんだけど、本当に使えない場合もあるそうなんです。

で、その時は実家の電話番号があるからOKかなと思っていたんだけど、音声通話で認証番号を通知できない場合もあるそうです。それはプログラムが決めることなので、具体的なケースは示せないらしいのですが。。。

つまり、「日本のSIMでSMS通信できない + 音声通知ができない(家の電話番号を登録してても無意味)」というケースが稀にあるらしく、そういう場合でも大丈夫なように友達の携帯電話番号とか2台目の携帯電話番号を登録しておけば完璧ですよって話でした。

なんだかんだ言ってApple製品は海外旅行で強い

ロンドンのApple店員さんには困っちゃいましたが、結局3人目のジェイソンさんに速攻で解決してもらったし、こうしてサポートを受けられるのは心強いなと思いましたね。

SIMカードのアクティベート設定もiPhoneなら店員さんが躓くことなく代行してくれます。

イギリスのサービス品質は低い

あとから知ったんですが、イギリスのサービスは全体的に悪いみたいです。それは世界的に有名なようで「なぜイギリスのサービス業は最悪なのか?」みたいに議論されることもあるようです。

ぼくの旅行中もビックリ体験はいくつかありました。たとえば、完全にスタッフのミスでバスチケットを間違って購入したんですが(行先の地名を地図を指差して買ったんだけど似た名前の別の地名の行先のチケットを発行されてバスを乗り過ごすことになった)、そのスタッフさんは謝らないどころか逆にムッとした態度をとられてビックリしました。

正直イラっとしたんだけど、一周まわって考えると「この低サービスをイギリス人は許容している」ってことですよね。「お客側が怒らない」ってことのはず。そう考えると、それはそれで偉大だなぁって思いました。

プリペイドSIMは返金してもらえた

後日プリペイドSIMを購入した店舗に行き、しっかりと返金手続きをしてもらえました。レシートを捨てていなくて良かった!

まとめ

奇跡的な確率で不良品のプリペイドSIMカードを購入してしまい、奇跡的な確率で知識不足なApple店員さんに続けて担当されて、iPhoneデータが消えてしまいました。でも3日後、厚切りジェイソン似のApple店員さんが現れて速攻で解決してくれました。

トラブルあってこそのトラベル。今となってはいい思い出です。

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