ここ1週間で5回ロティー屋に行きました。もっと言うと、ここ10日間で8回カレーを食べてますからね。完全にインドネパールカレーにハマっています。とはいえ、熱しやすく冷めやすい性格なので、もうまもなく飽きるはず。パッションがある今のうちにレビュー記事を書いときます。
もくじ
ロティー屋でランチ
ロティー屋は東村山駅西口から徒歩1分ほどの場所にあるインド・ネパール料理屋です。
中華料理店「正來」の隣にあります。以前はカフェ&雑貨の店がありましたよね。
目につく場所にあるので以前から店の存在は把握していたんですが、行ったことありませんでした。だけど本格的に気になったのはつい最近。同じく東村山にあるインド料理店「ピアーズ」でディナーをした後にこの店の前を通った時からでした。
お客がひとりもいなかったんですよね。土曜日の夜7時過ぎに客ゼロです。ピアーズはほぼ満席を2名のスタッフで回していたんだけど、ロティー屋はお客ゼロなのにスタッフ4名もいました。そんな光景を目の当たりにして「これはヤバい。はやく行かなければ!」と思った次第です。
そう、飲食店ってサバイバルが激しくて、「気に入っていたのに潰れちゃった」「行こうと思っていたのに潰れちゃた」と残念に思うことが多々あります。例えばロティー屋の向かいにあった八国カフェとかもそう。感激するレベルの接客をされてお気に入りの店だったんだけど潰れちゃいました。(八国カフェの後にオープンした「ひら川」は素晴らしい)
初訪問したのは月曜日の11時20分ごろ。ロティー屋は11時からオープンなのだけど、まだ開店準備の途中だったのか店内は蒸し暑かったです。ぼくが入店してから冷房を作動していました。
先客はゼロ。店員さんはキッチンに2名、フロアに1名の合計3名。皆さんネパール出身だそうです。フロアの40前後に見える店員さんはもうすぐで来日10年になるとか。
こちらランチメニューです。ナンとご飯のおかわり無料。大盛りカレー(100円)。おかわりカレー(500円)ナンを別種に変更するオプションもあるようです。
ぼくはグランドメニューにある、ロティ定食を選んだのだけど「今ロティを注文できない」とのことだったので日替わり定食を。一緒に来た連れはバジルセットを注文しました。
日替わりセット(895円)。この日の日替わりカレーは「チキンとほうれん草」。
バジルセット(995円)です。バターチキンカレーとバジルナンのセットですね。バジルセットって少しトリッキーな感じがしたんですけど、ランチメニューの1番に掲載されているし、グランドメニューのナンのページにも他より大きくバジルナンが紹介されていたんですよね。要するに、オススメっぽい印象だったので注文したわけです。
バジルナンがめちゃウマな件
何気なく注文したバジルナンがめちゃウマでした。アツアツ&モチモチ&サクサク。注文前は普通のナンにバジルソースを塗ってるだけなのかなぁと思っていたんだけど違いました。ベースのナンの形や食感が違う。
ナンじゃなくパンにまでジャンルを広げても、ぼくが人生で食べてきたパンで最もおいしいです。
似ているのはガーリックフランスパンです。おいしいガーリックフランスパンもモチモチサクサクだけど、これはモチモチにかなり寄せたバージョン。バジルの香りが強いけど実際ガーリックも入っていると思います。
本当にウマい。ロティー屋のバジルナンが特別ウマいのか、バジルナンって料理がウマいのか。それは不明です。不明なのでぼくはコレからバジルナンを食べるためにインドカレー屋に行くことにします。カレー、バイバイ。よろしくね、バジルナン。
バジルナンセットのカレーはバターチキンカレーで固定なわけだけど、ぼくは化学反応というか相乗効果は特に感じませんでした。「バジルナンとバターチキンカレー合うわぁー!」ってことはないです。どちらも単体としてウマいです。
バジルナンにバターチキンカレーをつけて食べても普通にウマいんですが、普通のナンにつけて食べるのとそんな変わらなくなるし、ナンはおかわりできるので、「こんなに美味しいバジルナンは単体で食べたほうがいいな」というのがぼくらの結論です。
でもまぁ「ウマいの当然だよな」と思いました。焼きたてですもん。パン屋さんで運よく焼きたてパンを買えて、店先で食べるのって激ウマですもんね。ロティー屋のは、手で持つのも熱いくらいアツアツのナンです。そんでもって、みんな大好きモチモチサクサク食感にバジル&ガーリックソースがたっぷり塗られている。もうそれ絶対にウマいやつじゃないですか。最高に決まってるじゃないですか。
ロティー屋にロティーがない件
上で書いたけど、当初はロティ定食を注文したんですが、「今は作れない」って断られたんです。それが月曜日で、水曜日に再びロティを断られました。粉が切れてしまったらしいです。店員さんは笑顔で「明日配達されるんです」と話していました。
ロティー屋でロティを切らすのって面白いですよね。笑いました。こういうの好き。同席した他のお客さんもロティを注文してて断られていたので人気メニューだと思います。手痛いミスなんじゃないかな。
あとで聞いたら、ロティー屋は下井草、国立市、小平市にも店舗があるそうです。「それならロティの粉を他店舗から借りることもできたよね」と思ったんだけど、こーいうゆるい感じも(ぼくの中では)エンタメ性のひとつとしてマイナス要因にならず、むしろプラス要因になっていることに気づいて、インド・ネパール料理店の本質を少し理解した気分になりました。
そんで、これが3度目の訪問でやっと食べられた「ロティ定(1095円)」。
ロティは全粒粉を使った無発酵パンの一種です。ナンと比較すると、薄く小さくパサパサしています。個人的な感想ですが、ロティはウマくもマズくもない、そもそも味がそんなにしない自己主張ゼロなパン(生地)です。完全なる黒子役。カレーの引き立て役的な存在なのでしょうね。
未知なる食体験としてロティを食べるのは大変有意義なことですが、味だけを評価するなら確実にナンの方がいい。ロティ定食でもナンとライスのおかわり自由なので、つぶしは効きますよ。
ちなみに、インド人はあまりナンを食べません。インド人がカレーのお供として食すのはチャパティやロティだそうです。チャパティはナンとロティの中間に位置するようなパン。サイズや生地の厚みを比較すると、「ナン>チャパティ>ロティ」となります。
日本でよくみられる大きなナンは、パキスタンで食べられているナンだそうです。インドでは宗教上の理由で右手だけで食事をするそうですが、ナンを右手だけで食べるのは無理です。手ごろなサイズに千切れない。ロティなら慣れればイケそう。そーいうのも関係しているのかも。
ネパール人のカレーのお供はライスだそうです。ロティ定についてくるライスには目玉焼きが乗っていました。お米は日本米ですね。
個人的にはインディカ米だったら嬉しい。お米って778%の関税がかけられているから輸入米はめっちゃ高くてコスト的に無理なのかなぁと思ってAmazonで調べたら日本米とあんまり変わらないんですね。
でもこんなバカ高い関税をかけて日本米と値段一緒って、そりゃ関税ゼロにしたらコメ農家は壊滅するなぁ。
あとね、今ブログを書いていて気づいちゃったんだけど、ロティ定のメニュー写真にはロティが4枚掲載されているんだけど、実際に提供されたロティは3枚なんです(写真の画像荒いんですけど4枚ですよね)。
ロティ単品でも4枚セットだから4枚だと思う。これミスったのかな。ミスならダメなやつ。これはエンタメ性としてプラス要因にならないやつ。今度ロティー屋に行ったら店員さんに言っとこう。
ちょっとフォローしておくと、そーいうことを言えるような店員さんです。「人柄良いよ」と。
ロティー屋、営業中なのか不安になる問題
ロティー屋はね、店内が暗いんです。
それでいて窓ガラスがあるんですね。つまり外から窓ガラス越しに店内を確認しようとすると暗いので「今は営業外なのかなぁ」と不安になるんです。
実際ぼくも「やってんの??」って思いながら店に入りました。あとから入ってきたお客さんも恐る恐る小さな声で「やってますかー?」と頭をヒョッコリだして聞いてから入店してたんで、ここは改善点かなぁと思います。
実はこーいうお店ってチラホラありますよね。やってんのかやってないのかパッと判断できない店って珍しくありません。解決策は色々とあるはずだけど、一番簡単なのは「オープン」だとか「営業中」って大きな札を掲げればいいと思う。今のは小さすぎる。これが一番コストかからない方法でしょう。
ちなみに武蔵大和駅のBIHANIも同様の問題をはらんでいたんだけど、最近店の外にクリスマスツリーの電飾みたいなの付けだしました。それもイイですね。
写真&一言レビュー
書いててちょっと疲れてきたので写真とあわせてサクサクっとレビューしていきます。(いつもぼくは話が無駄に長い)
駐車場はないです。ないんだけど、店の目の前にコインパーキングがあります。30分100円。
2階席もあります。この日は夜に10名の予約が入っていると言っていました。
二階への階段はめっちゃ傾斜がキツイです。どれくらいキツイかというと、おもわず写真をとるほど。
ロティ屋のナンはモチモチ系。ピアーズのナンより少し小さいかな。ナンとライスはおかわり無料なんだけど、「ご飯少な目」とか「ナン小さめ」ってお願いできますよ。
ネパール定食(1195円)。ライスの上に乗っている丸いのは「パーパド」というクラッカーみたいなの。ナンの類似品かと思いきや、塩と胡椒が効いていて全然違う。カレーをつけたり、細かく割ってご飯にのせてカレーと一緒に(つまり香辛料的に)食べたりするみたいです。
ネパールでよく食べられるカレーは、豆のカレーみたい。武蔵大和駅近くの「BIHANI」でもネパールカレーは豆でした。
ロティー屋のテーブルには、クリアフィルムの下に近隣地図が入っていました。零細企業の応接室みたいでしょ?(笑)。これやめたほうがいい。何度か書いているようにインド・ネパール料理店はエンタメ性や非日常感も求めているから、地図なんて現実的なものはテンション下がる。インド・ネパール料理のうんちく情報やネパールの風景写真なんかに変更したほうがいいと思う。
よく見てみたら、めっちゃ古い地図でした。東村山駅前にかつて存在した「カクリボウル」や「コンビニampm」が載っていますからね。しかも、そもそもロティー屋の場所が地図に入っていないし(笑)。
短期連続訪問するとどーなるかというと、店員さんと仲良くなって注文外のアイスチャイを貰えるようになります(^。^)。
ある日の日替わりカレーセット(895円)。これはチキンとナスかな。日替わりカレーセットのカレーはチキンに何かをプラスアルファしたものみたいです。たぶんね。5日ともチキンと何かでした。
「インドプレーンチーズカレー」です。ベースはバターチキンカレーと同じです。チキンの代わりに味がほとんどないプレーンチーズが入っています。
店内の壁にかかげられているインドっぽい絵。
マトンカレーセット(895円)です。マトンは羊肉ですね。サイコロステーキサイズの羊肉がゴロゴロ入っています。歯ごたえ合って、うっすら獣臭さを感じました。薄っすらなので嫌な感じじゃないですよ。羊肉を実感できてGOODです。
店の外に掲げられていたテイクアウト弁当のメニュー。500円からと低価格だし、これイイかも。
デリバリーメニューです。そう、配達もしてくれるみたいです。
店内には同じ曲が無限ループしてるんですよね。店員さんに聞いたらインドのヒット曲だそうです。1曲を無限ループじゃなくて他の曲も流せばいいのにね。短期間に連続来店したから耳に残っちゃって、今ぼくサビを歌えますよ(笑)。
バジルナンセット、あるいはセットメニューに追加料金でトッピングナンに変更した場合、無料おかわりナンは普通のナン限定です。バジルナン食べ放題とかにはなりません。
「ナンおかわり無料」ってもはやインドカレー屋さんの大多数が導入しているので差別化にならないんですよね。そこでロティー屋だけにロティも食べ放題に加えればかなり差別化ポイントになると思う。「ロティよりナンの方が作るのかんたん」だって言っていたから手間を含めたコストが問題になりますけどね。
コスト的に無理難題だけど、もし色々と企業努力してバジルナンを食べ放題にくわえられたら天下獲れると思う。少なくとも食べログの東村山カレー部門で長らくナンバーワンに君臨しているピアーズを3日でぶち抜くだろうなぁ。
まとめ
「潰れるかもしれないから早く行こう!」という大変失礼な理由で来店したんですが、合計4店舗あるし、そこそこお客さんも来ている人気店でした。すいません。
オペレーション面で不安定な部分はありましたがトータルの満足度は高いです。結局1週間で5回通いましたからね。それが答えです。
ぼくは一通りのメニューを食べたので、次ひとりで来店するとしたらバジルナンセットかな。ドリンクはアイスチャイで決まりです。
ロティー屋の基本情報
住所:東京都東村山市野口町1-11-3
電話番号:042-391-5086
営業時間:[月~金] 11:00~15:00、17:00~23:00(L.O)
定休日:無休。だけど第二第四火曜日はランチ休み。祝日の場合はランチもやる。
駐車場:ない。店の前にコインパーキングあり。
はじめまして。
同じような行動半径のたべもの屋のブログをやってます。
ロティー屋の記事を書こうかな、ということで検索したら、こちらに来ちゃいました。
ブログのタイトルは何度か拝見したことはあるんですが、初めて拝読。
いろいろ、あまりにウマいのでのけぞりました。
のけぞって、思わずコメントしちゃいました。
のけぞって、自分のブログやめたくなりました。
これからはときどき訪問していろいろ勉強させていただこうと思います。
hobohoboさん、コメントありがとうございます!
こんなブログにのけぞらないでください!!
好き勝手書いててお恥ずかしい限りです。
hobohoboさんのブログ拝見しました。
近場なのに知らない店の記事が多くてワクワクします。
気になりつつもずっとスルーしていた
昭和軒の記事があったりして・・。
めちゃくちゃ有益なブログです!
ぼくのほうこそ参考にさせていただきますね!
えー、昔食べたことのあるロティ―は
全粒粉の小麦の味がしっかりしてて
気に入ったんですけど、ここのは味し
ないんですか?