スーパーウルトラ大長編です。
もくじ
インドネシアの旅をウェブログする
ども、タカタロウです。先日ですよ、2016年6月前半にインドネシア(ジャカルタ)と中国(北京)に行ってきました。単独バックパック旅行です。
旅の工程は「羽田空港⇒北京(3時間滞在)⇒ジャカルタ(3日間滞在)⇒北京(20時間滞在)⇒成田空港」。
ホントはもうちょっと長旅できたんだけどNBAファイナルだ欧州選手権だ歯医者の予約だあったので4泊6日の弾丸旅。久々の海外でドキドキワクワクメチャクチャ楽しかったです。でまぁ後々自分で見返したいので旅の様子を写真を貼り付けながら「ウェブログ」しときます(^_^)/
どこに行くかではなく、どう行くか。
今回の旅の目的は「単独バックパック旅行をすること」でした。ええ、旅をすることが目的の旅(笑)。行先は大して重要じゃなかった。
なんで?って話だけど、、、僕は外国人と仕事をしているんだけど、あくまでもビジネスでプライベートな話をすることは無いんです。だけど、去年11月からフリーレティクスというトレーニングアプリを利用するようになって外国人とプライベートな交流をすることが劇的に増えたんです。
先月にはフリーレティクスで交流していたドイツ人の仲間が日本にやってきて一緒にトレーニングをしました。日本語をほぼ喋れない彼は今年中に日本に移住することを計画していると笑顔で話していました。僕としては「マジで!!」、です。
で、現地人の僕は何とも思わない日本の踏み切りや軽自動車や狭山公園なんかに感激しているドイツの彼と対峙して「あぁーそうだよな」って過去のバックパック旅行を思い出しちゃいました。
そう、僕は10年近く前にバックパック旅行をしていたんだけど、ドイツ人の彼のように現地の何気ない日常にビックリしたし、想像もできなかった世界でウソみたいなライフスタイルで暮らしている人々と触れ合うと「あぁこーいう生き方もアリなんだな」、「たとえ日本の価値基準で全否定されたとしても、ぼくは世界で生きていけるぞ!」とか思ったもんなんです。昔は。
でもね、そんな風に昔を振り返ってたら「今はあんな無茶苦茶な旅はできないなぁ。だって怖いもん」って思っちゃいました。そんな自分に気付いて、無性に海外バックパック旅行に行きたくなったんです。行かなきゃ!!って思ったんです。
このブログで仕事のことはほぼ語っていないけど僕は日本人ではレアキャラで、半年とか旅すんのもまぁ無理じゃない環境にあるんですよね(今年はまだ3回しか出勤してない)。
お金も時間もあって、幸か不幸か独身です。たぶん外国人の彼らよりも実は自由に生きられるはずなのに、保守的な思考によって日本に引きこもっている自分に気付いたらザワザワしてきたので「ちょっくら行っとくか」という感じでした。
だから行先はどこでもよかったんです。
でもまぁアジアの世紀と言われる中で、せっかくなら人口ボーナス(生産性人口の急上昇)があって今後10年でグインッ!!と経済成長するであろう国がいいなぁーとビジネス本を参考にしつつ、「スカイスキャナー」という航空券検索アプリを眺めながら行先をインドネシアのジャカルタに決めました。
マレーシア、フィリピン、スリランカ、バングラデシュ、ビルマ(ミャンマー)、インドなんかも候補でしたよ。
旅の目的は「単独バックパック旅行をすること」です。「どこに行くかではなく、どう行くか。何を見るかじゃなく、どう見るか」が重要。
だからジャカルタ直行便ではなく、あえて超ダルい乗り継ぎ便で北京も行くことにしました。航空券は往復で3万3千円くらい。激安。今は燃油サーチャージも無いので海外旅行は本当に安いですね。
旅の準備
衝動的な旅だったので航空券を購入したのは出発の2日前。事前に買ったのは「腹巻タイプのバッグ」と「うまい棒10本」のみ。
腹巻タイプのバッグは大切なものを入れておくのに便利です。リュックを盗まれた時の保険っすね。パスポートと現金とクレジットカードだけでも腹巻バッグに入れておけば何とかなる。ダイソーで108円ですよ。
ウマい棒はネットに「インドネシアへのお土産にオススメ」とあったので10本を持っていきました。でも結論から言うと失敗でしたね。インドネシアってムスリム(イスラム教徒)が多いんだけどラマダン(断食)の時期と重なってしまったので使い勝手は悪かったです。
あと「地球の歩き方 インドネシア 2015-2016」を図書館で借りました。東村山市では貸し出し中だったので東大和図書館で。かなり役立ちましたよ。
事前準備はこんくらい。下調べもほとんどせず、ノープランの旅です。
【1日目】東京から北京
始発で東村山駅から羽田空港国際ターミナル駅へ。
羽田空港の国際線ターミナル。やっぱ羽田は近くて便利だなー。
チャイナエアライン、席はけっこう狭く居心地は悪い。搭乗率は7割程度。
北京首都国際空港に到着。3時間後にジャカルタ空港に飛ぶまでの間、味千拉麺に行ってみた。中国で最も成功している日系ラーメン店として小耳に挟んでたからね。注文したのはおつまみセット。めちゃくちゃ辛い。
烏龍茶と甘栗を売店で買う。烏龍茶は日本の烏龍茶と別物で驚く。杜仲茶(トチュウ茶)の味に近い。
【1日目】北京からジャカルタへ
チャイナエアの飛行機です。これで北京からジャカルタまで行きます。
チャイナエアの機内食。絶品!って訳じゃないけど、まぁぜんぜん美味しいっすよ。こういうのマズイって食べられなくなったら終わりっすね。
食べていない「シーフード」のプレートをおかわりしたらシーフードヌードルでした。おかわりを貰っといて食べ残すわけにはいきません。この旅ではグルテンフリー食(小麦粉を食べない)を諦めた瞬間でした。「10分どん兵衛」を食べててよかった!
搭乗率は60%程度。後ろの席は横になって寝れるほどに空いています。
今回初の想定外が発生!北京からジャカルタへひとっ飛びだと思いきや廈門高崎国際空港(アモイ高崎国際空港)を中継することに!!
スカイスキャナーの予約明細には乗り継ぎは北京での1回のみとの表記だったし、手元のチケットにも「北京からジャカルタ行き」とある。でも現実は廈門高崎国際空港でTRANSITしてる。おかしい。おかしすぎる。
調べてみたらチャイナエアはそもそも北京からジャカルタへの直通便はない。つまり、TRANSITはTRANSITでも乗り継ぎではなく「あくまでも中継。立ち寄り」という認識みたい。確かに飛行機は変更なし。廈門高崎国際空港で降りる人と乗る人がいた。なるほど、これは勉強になった。注意しなきゃね。
【1日目】ジャカルタ空港から市内へ
羽田空港から16時間。ようやくインドネシアのジャカルタ、スカルノ・ハッタ国際空港に到着。現地時間は22時。まず1万円を両替して、タクシーで市内へ。出発前に運転手に値段を聞くと250,000ルピア(約2000円)とのこと。
『地球の歩き方』があるので読めばいいのにこの時点で一切読んでいなかったので相場が妥当か不明。運転手に「これジャパニーズプライスでしょ?インドネシア人だったらもっと安いんでしょ?」とユーモアを交えて英語で聞く。笑いながら返答されるも何を言ってたか意味は不明。
あとで一般の人に聞いたら空港から市内までは200,000ルピア(約1600円)ほどだそうなので、ボったくられているわけじゃなさそう。ちょっと高いけど深夜料金かな。
僕が初日に泊まったのは「Istana Ratu(イスタナ・ラトゥ)」というホテル。『地球の歩き方』には「350,000ルピアから」と載っていた宿の中では下の上くらいの価格帯。
でも実際の値段は違っていて、最安値の部屋は199,000ルピア(約1600円)。最高値の部屋でも350,000ルピア(約2800円)だった。
僕は一番安い199,000ルピアの部屋を選ぶ。こんな感じです。フロントエリアでwifiを使えるのは助かった。
エアコンもあるし、トイレも温水シャワーもある。シャワースペースにはティッシュが落ちていたりと清潔感はないけど、まぁいいやって感じ。
チェックインを済ませたらホテルの近くを散策。現地時間23時過ぎだけど危険な雰囲気は一切ない。コンビニで変圧器とアクエリアスと歯ブラシを購入。
UHA味覚糖の飴。JKT48のキャンペーンタイアップしていました。インドネシアには日本で見慣れた商品がチラホラあるし、日本語がイケてるらしく、日本と関係ない商品にも日本語表記があったりします。面白いね。
家族経営みたいな小さなレストランに入って指さし注文。写真のヤツを食べた。後で調べたら「アヤムゴレン」という料理らしい。フライドチキンは普通にウマい。ただソースは激辛だった。ホテルに帰ってシャワーを浴びて洗濯をして日記を書いて寝る。
【2日目】ジャカルタ市内でプリペイドSIMを買う
2日目の最大の目的はインターネットSIMを手に入れること。スカルノ・ハッタ国際空港にもショップがあったんだけど着いたのが夜10時だから店が閉まってた。ネットが使えるようになると色々と楽になるから早く手に入れたい。
街中を歩いていると声をかけてきたおじさん(たぶんタクシー運転手)に「プリペイドSIMカードを探している」と話すと店に連れて行ってくれた。
ジャカルタ市内にはインターネットサービスの店が結構あるので見付けるのには苦労しないと思う。
店員さんにプリペイドSIMを欲しい旨を伝える。期間は30日で容量5ギガのプリペイドSIMカードが100,000ルピア(約800円)を購入。たぶん5ギガも使わないし、もっと容量が低くて安いSIMカードもあったんだけど容量オーバーしちゃったら面倒くさいので一番容量の大きい5ギガのを選んだ。安いしね。iPhoneを渡して設定をしてもらう。設定に苦戦したようで20分ほどかかったが何とかネット開通!!
【2日目】充電器の買い物に苦戦
SIMカードを手に入れてインターネットを使えるようになったものの、もう1つ問題が。実はアモイ高崎国際空港で飛行機待ちをしているときに空港にあった電源で充電しようとしたら火花を散らして電源ソケットを壊してしまった。
これは僕の考えが甘すぎた。過去20カ国くらい旅行しているけど変圧器を使わずに普通にコンセントを使える場合がほとんどだからイケると思ってた。そう、ガイドブックに変圧器を使うように書かれている国でも問題なく使えたんです。中国やインドネシアでも変圧器を使うべきってのは知ってたんだけど他の国のように実際はイケちゃうと思ってた。でもダメだった。だから電源ソケットを買わなきゃ。
ジャカルタの「Robinson」というショッピングビルの店員さんに事情を話すと「1階の携帯ショップで買える。でも店のオープンまで1時間くらいあるから待ってて」と言われる。しかしその時間になっても携帯ショップの店員が現れず。僕にアドバイスをくれた店員や他のお客さんと顔を見合わせて苦笑い。インドネシアは時間にルーズなのかな。開店時間が守られないこともあるようだ。
更に20分待ったけど開店しないので別の店を探すことに。駐車場スペース程度の小さな電気屋さんを発見。おじちゃん、おばちゃんは英語が一切喋れないので身振り手振りで伝えたら電店ソケットがでてきた。
これがそれ。100,000ルピア(約800円)。インドネシアではその場でパッケージを開けて試用させてから買い物できるのでありがたい。
【2日目】超巨大ショッピングビルへ広角レンズを買いにいく
SIMカードと充電ソケットを手に入れた。しかしスマホのバッテリー残量が少なかったため充電できそうな店をキョロキョロしながら散策。
ジャカルタには野良猫がほんと沢山いる。日本の5倍はいるんじゃないかな。そしてガリガリ。
変な果物を発見!街路樹から落ちたフルーツみたい。臭い。あとで現地の人に聞いたら「MENGKUDU」というフルーツで食べられるそうだ。日本語だと「ヤエヤマアオキ」みたい。
なんと道端に充電スポット発見。その場にいた男性に「充電させてほしい」と話すとOK。やった!
充電させてもらっている間、「どこから来たの?」「どこ行くの?」「なんでジャカルタを選んだの?」「(中央の太ってる人)僕のお爺ちゃんは日本人なんだ。名前はヨシアキ」「バリ島は絶対に行くべきだよ!」。「日本から」「どこ行くか決めてないけどオススメある?」「ジャカルタは面白い国だと聞いたから来た」「へー、お爺さん日本人なんだ。あなたとあえて光栄です!」「日程的にバリ島は厳しいから次回だね」みたいな世間話をしてたんだけど、ふと思い出して「広角レンズを買いたいんですよね」と言ってみる。
そうそう、ジャカルタに来たとたんにスマホに装着して使う広角レンズが壊れちゃったんですよ。飛行機での気圧のせいかな。接着が剥がれてバラバラになっちゃった。写真撮影するのに広角レンズは何かと便利なので是非とも欲しかったんです。
写真の男性(ボビーさん)が連れて行ってくれるとのこと。「まじで!じゃあお願い!」ということになった。この度初めてのバイク。ジャカルタ市内はどこも渋滞なんだけど、バイクで車の横をすり抜けて走るのは最高に気持ちい!
連れてこられたのは「ITC Roxy Mas」というスマートフォン関連の店が無数に入ったビル。スマホ関連ならここでしょ!って場所みたい。写真に写ってんの全部スマホ関連ショップですよ。マジでとんでもない規模。秋葉原も真っ青。ここは観光地としても価値ありますね。
広角レンズ発見。いくつかその場で使い比べて40,000ルピア(約320円)のを買う。もっと安いものあったから驚き。
ドローンも発見。450,000ルピア(約3600円)。性能は詳しく知らないけど安すぎだろ!!機体の重さが400gだというから購入断念。日本では200g以下だと規制対象外だから合法的に色んな場所で飛ばせるんですよね。200g以下だったら間違いなく買ってた。
広角レンズを買った後にボビーさんとITC Roxy Masの最上階のフードコートで食事。日本食の「HOKABEN(ホカベン)」もあったけどインドネシア料理にする。やはりメチャクチャ辛い。スープは酸っぱくて、「なんだろなぁ・・・・あっ!これゲボるときの胃酸の味に似てる!」と気付いちゃってから食べられなくなった。
ボビーさんは42歳で大卒のエンジニアらしい。なぜエンジニアがバイクタクシーの運転手をしているのかは謎。僕も英語は得意じゃないから思い違いをしているのかも。
【2日目】インドネシア代表ユニフォームを探しに
ボビーさんと一緒に昼飯を食べながら会話。「じゃあ元の場所に戻ればいいかい?」と聞かれたんだけど「インドネシア代表のサッカーユニフォームを買いたいんだ」と僕。よく伝わらなかったのでスマホで写真を見せると一発で理解してくれた。「スタジアムの近くにある店に売っているはずだから行こう」ってことでレッツらゴー!昼飯は僕が出した。
そうそう、旅先でサッカー代表ユニフォームを買うのが僕のバックパック旅行の恒例行事になってんです。基本的には正規品の新品を買いたいんだけどラオスでは探しまっても見つからなかったから運転手のお兄ちゃんが持っている中古のを買い取ったし、ニカラグアでは縫製工場で手作りしてもらった。
ぶっちゃけユニフォームはどーでもいいんだけど、こういうイベントを作ると強制的に現地の人とコミュニケーションをとることになって旅が一気に楽しくなる。オススメです。
ほんと探しまくった。トータル20件くらいの店に尋ねたんじゃないかな。全然ないの。僕も色んな国で代表ユニフォームを探し求めているんだけど基本的に苦戦する。だから楽しい。
何なんだろうね。売れないのかな。観光客、買うんじゃない?1着8千円とかするんだから店側の儲けもデカいでしょ。観光客をターゲットにした土産物屋は売りゃいいのにって毎回思ってる。
これ外観ボロいけどアディダスの正規ショップです。外には警備員がいるくらいの高級店なんですよ。正規ユニフォームが日本と同じような8千円とかで売られてました。でもインドネシア代表のユニフォームサプライヤーはNIKEだと発覚。再びバイクに乗って捜索開始。
1時間くらいかけてようやく発見!しかし明らかに偽物。縫製もボロボロ。パチ物の中でも最低ランク。でもまぁ160,000ルピア(約1300円)だというので買おうとした時にボビーさんが「止めとけ!」とアイコンタクト。お金を出そうとした直前で「また来るよ」と言って店を出た。ボビーさん曰く、高すぎるらしい。「もし半額なら良いけど160,000ルピアは無いわ。他を探そう」だって。もう1時間は探してんだけど再びユニフォーム探しへ。
余談だけど上のおじちゃん(スポーツショップ店主)が僕が日本人だと知ると鼻歌でキロロの「未来へ」を歌いだした。この曲インドネシアで大ヒットしたんですよね。それは知ってたけど現地の人が歌っているのを目の当たりにするとキュンキュンしちゃう。
ユニフォーム探し開始から1時間半ほど経過した頃に訪れたのが「Pasar Poncol」というマーケット。
トタン屋根の古びた小さな店が密集しているマーケットなんだけど、ここにインドネシア代表ユニフォームがあった。価格は60,000ルピア(約480円)。スゴイ、さっきの粗悪品の半額以下だ。しかもクオリティは高い。
ホントね、パチ物としては最高ランクじゃないかな。縫製は良いし、ユニフォームを包むビニールとかも付属してる。
これを正規品だと言われていたら僕は喜んで8千円をだしていた。もしたら何かの間違えで正規品じゃないかとさえ思ってる。正規品だけど裏ルートで横流しとかね。これが480円かぁ。すごいっすね。驚愕っすわ。(あの、偽物と知ってて買うのは立派な犯罪行為なので真似しないでくださいね)
ユニフォームも手に入れたのでボビーさんに初日に泊まったホテル「Istana Ratu(イスタナ・ラトゥ)」に連れて帰ってもらう。本当はホテル前で降ろしてもらって別のホテルに泊まるつもりだったんだけど、ボビーさんが気を利かせてホテルのフロント前まで行ってくて、ホテルの従業員と会っちゃったので気まずいから再びチェックインした。
ボビーさんとはトータル3時間半は一緒に行動したわけだけど最後に「いくら払えばいいかな?」と聞くと「プライベートな時間だったからお金はいらない」という。なんと心優しい人だ。そんなわけにはいかないので200,000ルピア(約1600円)を渡した。「ありがとう。また何かあったら電話してくれ」と電話番号を教えてもらう。素晴らしい思い出になった。
【2日目】屋台で夕食
僕はジャカルタのジャラン・ジャクサ周辺に2日間滞在していたわけだけど、ここら辺の治安は悪くないように思う。僕は真夜中に独り歩きしていたけど危険な感じは一切なかった。
ジャラン・アグス・サムリ通りは夜になると道路脇に沢山の屋台が出現して、まるでお祭りのよう。僕はその中でシーフードの屋台で食事をすることに。魚介類は新鮮で、カニや貝は生きていた。
なんと日本語のメニュー表も出てきた。これは助かる。カニとエビをあまり辛くない調理で注文。聞くとラオスで獲れた魚介類らしい。でもラオスって海がない国なんだよね(笑)。たぶん勘違いだろ。とにかくインドネシアの海鮮じゃないみたい。
こんな感じ。旨い。旨いんだけど値段は200,000ルピア(約1600円)。宿代より高い。かなりの贅沢をしちゃった。
屋台で食事をしていると物売りや恵みを求める人が頻繁にやってくる。上の写真は幼児を抱えながら歌を歌ってお金を求めている女性。
5歳くらいの子供がティッシュを売りにもやってくる。賛否両論あるのはわかってるけど僕はこういうのにはバンバン与えることにしている。ちなみにティッシュは1つ5,000ルピア(約40円)。2人の子供と1人の子持ちの女性から買った。うまい棒も配れてよかった。
【3日目】うんこの霧でグッドモーニング
僕は旅慣れている部類だと思うんだけど体は正直ですね。海外に行くと毎回便秘になるんです。今回もそう。ずーっとウンチがでなかったんだけど、この日ようやく少しだけコロコロウンチが出た。「あーよかった」と思ったのも束の間。さて困った。うんちが流れない。やばい、水流弱すぎ。
「トイレの水流が弱くて詰まりやすい」ってのは途上国あるあるなんだけど、ミスってしまった。あーあ。大便だったら詰まらないように全てだし切る前に何度かに分けて流すんだけど、今回はコロコロウンチ少しだから大丈夫だと思った。
何度流してもコロコロウンチが動かない。仕方ないです。便器に付属のホースでコロコロうんこを気長に砕きます。これが酷くてうんこの香りの霧が舞うのね。「あー、最高だね」「こんな体験ができるなんて運が良いわ」ってマジに声に出したし、苦笑いしながら5分くらい耐えました。「最低で最高」ってこのことだと思う。まさに僕がこの旅で求めてたもの。
皆さん途上国のトイレには気を付けてくださいね。10年前のタイはもっと水流が弱かったから、トイレをするためにマクドナルドなんかに入ってました。インドネシアで貧乏旅行をする人はそうやって対策してくださいね。まぁ、うんこの霧を浴びるのも素晴らしい経験ですけどね。真面目に。
【3日目】果てしなく遠い散髪店
さてさて最高のスタートになった3日目だけど、まずはジャカルタで散髪をすることに決めた。昨日夜に街中を歩いてて散髪屋さんがあったから「あ、面白いかも」と思ったんです。初めての海外はカナダだったんだけど、カナダでも散髪して爆笑ヘアになったんですよね。普通の人は「もう懲り懲り」なのかもしれないけど僕にとっては「おもしろい体験」なので再チャレンジです。
Googleマップで「Barber Shop」と検索したら散髪屋が集中しているエリアを発見。ホテルを出て50メートルくらいしたところで声をかけられたバイクタクシーのおじさんに「散髪に行きたい。(グーグルマップを示して)ここら辺に行ってくれ」と依頼。
写真はモナス(独立記念塔・ナショナルモニュメント)。途中、寄り道をしてパシャリ。バイクタクシーのおじさんが「聖火の部分が純金でできてる」って言ってたけど、どう考えても嘘だろ。
インドネシアは暑い。僕が行ったときは最高気温33度とか。こんな暑いのに長袖を着ている人が非常に多い。何故なのか聞いてみたら、肌の色が濃いと老けて見えるから日焼けしないようにしているそうだ。だとしたらもっと風通しのいい、もっと涼しいUVカットの長袖を着りゃいいのに厚手のパーカーなんかを着ている人が多い。ボビーさんもそうだった。ペラペラ生地の長袖Tシャツなんて値段もたかが知れてるし。なぜそいうの着ないのか疑問。
バイクが止まった。変なマーケットだ。僕が指定した場所と違う。おじさんに聞いてみると、どうやらおじさん行きつけの散髪屋さんに連れて行こうとしていたらしい。僕は散髪屋が密集している地域に行って外観や客入りを確認してから決めたいと思っているので、Google Mapを指さして「違う。ここに行きたい」と言う。
次に着いたのがチャイナタウン。さっきGoogle Mapを見せて伝えた時にチャイナタウンがどうとか言ってたけど、僕はてっきり散髪街の近くにチャイナタウンがあると思ってた。でも違かった。単に僕をチャイナタウンに連れてきたかったようだ。
「中国人は猿の脳みそかち割って食べるんだぜ!亀も食う!」と運転手のおじさんは爆笑しながら話す。猿の脳みそってマジかね。
インドネシアと中国の関係を聞いてみた。「インドネシアは昔はオランダ領で少しの間だけ日本の領土にもなったけど今は中国だね」と。彼はオランダも日本も好きでアメリカは嫌いみたいなんだけど中国はどうか聞いてみたら「フレンドリーな関係」だと言う。なるほど。
チャイナタウンの寺院は火事にあったらしく建物が灰になっていた。運転手のおじさんによると、このお寺はすごく多くの寄付金が集まっててリッチだから誰かに嫉妬されて放火されたらしい。
ここでチョットした事件が。チャイナタウンの寺院の脇で50過ぎた女性の物乞いの人と目があったからポケットからお金を出して手渡したらビックリ。周りの他の物乞いの人たち15人くらいが一斉に僕に集まり大変なことになった。お札を何枚か渡しながら逃げるのだけど、更にお金の奪い合いがヒートアップ。火に油を注いでしまった。
何とか逃げ切った後に運転手のおじさんに爆笑される。僕は色んな国で物乞いの人に募金をしてきた。他の物乞いの人も集まっちゃうこともあったけど今回は次元が違う迫力だった。ゾンビの大群に襲われてるかのような感じで、身の危険を感じるほどだった。
再び「俺は散髪屋に行きたいの!(スマホを指さして)ここに連れてってくれ!」と話すも1カ所だけ見に行ってほしいと言うので、「あぁ、わかったよ」と了承。お願いされると弱い。で、連れてこられたのが上の写真のオランダ統治時代の建物が並ぶファタヒラ広場。
卑猥なジェスチャーがデザインされた大砲。子宝に恵まれない人がこれに触ると子供ができるとか。
そういや、運転手のおじさんに「インドネシアの女性は好きか?」と言われた。「もちろんだよ」。そう答えるしかないよね。「俺がインドネシア女性を紹介するよ」と、おじさん。きたきた、このパターン。しばしば夜の街に誘われる。だけどそれは絶対にノーだよ。色んなリスクがある。すべてを失いかねない。そこまで馬鹿じゃない。「ごめん、プロフェッショナルな女性はノーサンキューなんだ」と笑顔で言うとおじさんに爆笑された。
外国を旅しているとボったくられたり、嘘をつかれたり、怪しい誘いを受けることがしばしばある。だけど怒ったりせずにユーモアや笑顔をもって受け流すのが大事ですよね。
「よし、次はいよいよ散髪屋だね!」とバイクで走っていると。巨大なモスクを指さして「あそこに行こう!」と。「おいおいおいおい、どんだけ寄り道をすりゃ気が済むんだよ。いい加減にしてくれって。時間が無くなっちゃうじゃん」って、あくまでも笑いながら呆れたように言ったんだけど「ここも見た方がいいから」と繰り返し言われ、「OK、OK」と了承。いやーー、すごいわこの人。
東アジア最大級のモスク(イスラム教徒の礼拝堂)「イスティクラル」だって。半袖短パンだったけどモスクの案内人の人がローブみたいなの貸してくれた。
後で調べてみたらジャカルタの中でも結構な観光地らしい。でも僕は何を見るかよりも珍体験を求めているから、巨大なモスクよりもバイクタクシーの運転手に振り回されてイライラしている現状の方がよほど満足感が高いけどね。
モスクにあった巨大な太鼓。
どれくらい巨大かというと、こんくらい巨大。
モスクの次に向かいにある「ジャカルタ大聖堂」にも行った。キリスト教の教会です。イスラム教のモスクの向かいにあるけどインドネシアでは宗教戦争は起こらないんだって。そこは日本と似ていますね。
ジャカルタ大聖堂から出てきたらスコール(ゲリラ豪雨)。インドネシアでは4月から10月までは乾季で、雨は少ないそうなんだけど僕が滞在時には1日に1回はスコールに遭遇しました。まぁ20分ほどでやむんだけど。
やっと到着したのが「Blok M Square(ブロックMスクエア)」というショッピングモール。ここから散髪街までそこそこ歩くことになるんだけど、「ここでいい?」っておじさんが言うので面倒くさいし了承した。Blok M Squareの周辺には夜の店があるそうですよ。
予想通り支払いでモメる。最初に散髪屋に行きたいって話した時には「20,000ルピア(約160円)だ」と言ってたんですね。でも降ろしてもらっていくらだと聞いたら「普通は50ドル貰ってる」とか言うの。50ドルってアメリカドルっすよ。約5300円!!
「50ドル?ないないないないない、ありえないわ」。ええ、これ日本語で言いました(笑)。さすがに20,000ルピアで通す気はないっすよ。色んな場所に行ったからね。でも、僕は常に「散髪屋に行ってくれ」と言ってた。それなのにアチコチ連れ回したのは運転手のおじさんじゃん。50ドルはアリエナイ。笑った。
「じゃあいくらなら払うんだ?」って聞くから「100,000ルピアだ(約800円)。何故なら途中で寄ったガソリンスタンドでも俺が支払った(ええ、そうなんです)」と僕。すると運転手のおじさんが超オーバーリアクションで「そんな値段はアリエナイ」的なことを言ってくる。ほんと泣き笑い&頭を抱えてのオーバーリアクション。
そこで僕は秘密兵器を使う。昨日のボビーさんとの2ショット写真を見せて「彼の名前はボビー。バイクタクシーの運転手で電話番号も知ってる。彼とは昨日、あなたと倍近くの時間を一緒に行動したけど支払ったのは200,000ルピアだ(約1600円)」と。おじさんは「彼は案内のプロフェッショナルじゃない。俺はプロだ」と泣き顔で粘る。
泣き顔であまりにもしつこいので「わかった、200,000ルピア(約1600円)あげる。でも僕は100,000ルピアが妥当だと思うよ」と言って200,000ルピアを渡す。おじさんは「もう一枚」と指を1本立てて要求するが、首を振りながら日本語で「ないない」と言いつつ「トゥリマカシ(ありがとう)」と言って握手を求めたらおじさんが渋々握手に応じて交渉成立した。
最後は2人で2ショット写真を撮って「テイクケア(気を付けてね)」と言って別れた。
【3日目】散髪屋さんへ向かう途中に両替
午前中にサクッと散髪する予定がお昼過ぎになっちゃった。またバイクタクシーなんかを使ってもよかったんだけど、歩いていける距離だし知らない土地をブラブラ歩くの大好きなので床屋さんまで徒歩で行くことにする。
道端に落ちていたインドネシアのタバコのパッケージ。グロい。
インドネシアにはセブンイレブンがけっこうある。
セブンイレブンで「スラーピー」を発見。以前記事にしたけど日本では「幻の飲料」と言われているスラーピーがインドネシアでは標準装備です。
インドネシアのコンビニアイスはガリガリ君みたいな氷菓系がない。こんなに暑いんだからガリガリ君とかかき氷みたいなのが人気が出ると思うんだけどな。既に出したけど売れなかった結果が今なのかな?
道路脇に生えている普通の木がこんなんだもん。だから海外は面白い。
インドネシアの蟻。小さいのに噛む力が強くて痛い。
たまたま見つけたBank Mandiri(マンディリ銀行)で1万円をインドネシアルピアに両替。1,215,000ルピアになった。これ為替価格と比較して4%程度しか取られていない好レートです。2日前に空港で1万円を両替した時は1,100,000ルピアでしたからね。差額だけでも150,000ルピア(約1200円)になる。空港の両替所のレートが最悪なのは万国共通っすね。
マンディリ銀行はインドネシア最大の政府系銀行なんだけど定期預金の金利が7.5%ですって。100万円入れとけば1年後に7.5万円の金利が付くんです。所得税で20%取られるけど6万円が手元に残る。インドネシアの平均年収が50万円以下らしいので1000万円とか銀行に入れとけばインドネシア人の平均年収以上の金利が得られちゃう。すげー。日本人の老後の年金リタイヤ生活とかもイケちゃうわけだ。つくづく日本人って有利だわぁ。みんな感謝しなきゃ。
僕はアメリカの銀行に口座をもってて現金資産の6割以上を米ドルで保有してんです。それは資産運用っていうより仕事上都合がいいからなんだけど、一部はインドネシアみたいな途上国の定期預金に入れとくのもアリっすね。とにかく、日本円にオールベットするのは危険っすよ。すべての卵を1つのカゴに入れるべきじゃない。株式などの流動性の高い金融商品でも全然いいと思うんで、とにかく日本円の現金預金だけってのは超リスキー。ほとんどの日本人は為替変動で実は資産が激減しちゃっていることすら気付いていないんだろうけど。あぁ余談でした。
【3日目】インドネシアで散髪してみた
3件くらい散髪屋さんを周って「CHIEF Barbershop」に決める。ホームページは良い感じだし、ネットクチコミの評判も上々だし、外から見た感じではお客さんもよく入っていたからね。
CHIEF Barbershopの店内に入ってスタッフさんに聞くと1時間20分待ちだという。予約をして外の街をぶらぶら。アメリカのコーヒーチェーン「CARRIBOU COFFEE(カリボウコーヒー)」でストロベリーバナナスムージーを注文。初めて行く店だけど、注文時に名前を聞かれて名前を呼んで商品を渡してくれるような店です。ワオ!この旅一番くらいの優雅な時間を過ごす。
カリボウコーヒーの壁にかかれたメッセージがオシャレ。「Life Is Short. Stay Awake For It.(人生は短い。目を覚ましとこう)」。うまいっすね。コーヒーだけに。
いや本当にうまいんですよ。店内にはオシャレなメッセージやインテリアが飾られていて、SNS戦略を計算した店舗設計をしているのがわかる。ついついSNSでシェアしたくなる罠が沢山ある。zomato.com(英語圏の食べログみたいなサイト)をチェックしたみたら、124件のクチコミと438件の写真が投稿されてたしね。わかってるな。勉強になる。
予約の時間。CHIEF BARBERSHOPだけど内装もオシャレっすよ。んで、日本で注文しているように「2センチ切って」「モミアゲは残して」とだけ伝えて散髪スタート。
こんな仕上がりになりました。キメキメの槙野ヘア!!
【参照】浦和レッズ所属の槙野智章選手。笑っちゃいましたけど、まぁ満足です。海外で髪を切るのってドキドキして楽しいっすね。これ恒例行事にしようかな。カット代は600円くらい。シャンプーやセットはもちろん、肩上のオイルマッサージも付いていた。
【3日目】鉄道でボロブドゥールへ
カリボウコーヒーで『地球の歩き方』を読みながら決めたんだけど、ジャワ島で最大の観光地である「ボロブドゥール」という世界遺産の遺跡を目指すことにする。
そこで飛び乗ったのがタクシー。なぜならセットしてもらったばかりの槙野ヘアを崩したくなかったから(ヘルメットは嫌だ)。でもね、お陰様で痛感させられた。インドネシアでタクシーに乗るもんじゃないね。渋滞が酷すぎ。全然進まない!!バイクタクシーの3倍は時間かかると思う。当然料金も高いからホントおすすめできないわ。
ガンビール駅(Gambir)に到着したのは17時過ぎ。鉄道のインフォメーションには日本語を喋れるスタッフがいた。ボロブドゥールまで行きたい旨を伝えるが、片道8時間かかりスケジュール的に無理なことが発覚!インドネシアの鉄道、超遅い!
僕はどちらかと言うとボロブドゥール遺跡より鉄道に乗るってことに興味があったので、「じゃあ近場でオススメありますか?」と質問してBandung(バンドン)という街に行くことになった。
発車まで少し時間があったのでCFCで食事。KFC(ケンタッキー)じゃないっすよ。カルフォルニア・フライド・チキンだって。インドネシアではCFCをよく見かけました。ケンタッキーと拮抗する存在。
チキン2つにライスとドリンク付きで42,000ルピア(約330円)。衣がカリカリなのが特徴。美味しい。
所要時間は3時間12分。行きの便は一番良い席しか空いていなくて料金が120,000ルピア(約950円)、帰りのチケットは2番目に良い席が開いていたので90,000ルピア(約720円)で予約。
期待していたインドネシアの鉄道だけど「クーラー効き過ぎ!寒すぎるだろ!」って記憶しかない。電車内で買った弁当は「スカスカおせち」を思い出すようなクオリティ。美味しくはない。
夜10時前にBandung(バンドン)に到着。
駅から徒歩5分くらいの場所にある「パトラディッサホテル(Patradissa Hotel)」に宿泊する。
これが料金表。僕はスマホ充電したいから電源(AC)は絶対に欲しいので185,000ルピア(約1500円)の部屋を選んだ。一番安いシングルルームは100,000ルピア(約800円)と破格。
部屋はこんな感じで、ジャカルタで2泊した「Istana Ratu」より少し安いのに明らかに清潔感がある。
トイレ&シャワールームはこんな感じ。トイレの水流も「Istana Ratu」と比べて格段に強い。この部屋なら余裕で住めるな。
パトラディッサホテルにチェックインしたら近くの「Kampiun Bistro Bandung」という店でインドネシアンコーヒー豆を使ったカフェオレを飲む。美味しかったですよ。28,875ルピア(約230円)。
さてさて、美味しいカフェオレを飲みながらここで初めてBandung(バンドン)についてリサーチしてみたんだけど正直言ってまったくそそられなかった。温泉が有名な場所みたいです。水着で温泉に入ってリラックスすんだって。「へぇー、そんで?」って感じっすわ。
で、妙案を思いついちゃいました。
【4日目】バンドンからジャカルタ空港バイクタクシーの旅を決定!
決めました。バンドンからジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港までバイクタクシーで行く。走行距離は179キロ。しかも今日はインドネシア最終日。夜10時にはスカルノ・ハッタ国際空港に着かないといけないというスリルもある。これは面白い。
パトラディッサホテルの従業員にプランを話すと笑われた。「電車で行け」って言われたけどそんなのツマラナイ。帰りの電車を90,000ルピア(約720円)で予約していたけどキャンセルだ。電車なら3時間ちょっとでジャカルタまで帰れるし、ジャカルタ市街地から空港までタクシーで1時間弱で済んじゃう。時間ができるからバンドンでもジャカルタでも何かしら楽しめるだろうけどバイクタクシーの冒険の方が絶対に楽しい。
最終確認としてパトラディッサホテルの従業員に聞き込み調査。バイクタクシーの料金を聞いてら、「わかんないけど、バンドンからジャカルタまで500,000ルピア(約4000円)くらいじゃない?」とのこと。ふむふむ。所要時間を聞いたら「5-6時間かな」と。ほうほう。今、朝の8時過ぎだからタイムリミットの夜10時まで14時間ある。よし大丈夫だね、決定(^。^)/
【4日目】バンドンからパダララン
まず目指すのは「Padalarang(パダララン)」という町。バイクタクシーが集まる場所に行って交渉。最初に行く場所と料金をハッキリさせとかなきゃいけない。200,000ルピア(1600円)だと言われたが「高すぎるだろ!」と言ってたら100,000ルピア(800円)になった。事前にホテルスタッフに全行程の料金が500,000ルピアほどじゃないかと聞いていたので交渉がしやすかった。
そしてスタート!やっぱバイクタクシーは楽しい!!すっごく爽快。
途中でロードバイク乗りを発見。いや凄いわ。インドネシアは渋滞が多いし、道路がボロいのでロードバイクを走らせるのはかなりキツイはず。バイクの運転手さんも「このバイクよりも高いよ」って話してたけど金持ちなんだろうな。
40分くらいでPadalarang(パダララン)に到着。運転手さんと写真をパシャリ。
Padalarangはジャカルタへの道とボゴールへの道の分岐点となる街で市場も活況です。時間も余裕があるので少し散策することにした。
僕は現地の食材をガンガン食べる派です。こういうマズそうなの大好き(笑)。マズそうなものこそ食べたい。で、これも実際にマズかった。味は干し柿に近いかなぁ。1つだけ食べて残りは子供のおもちゃを売ってるおばちゃんにあげた。
この赤いフルーツ初めて見たんだけど「レンブ」という果物らしい。英語でWax apple(ワックスアップル)。
噛みごたえがなくて味がすごく薄いリンゴです。
熟したマンゴーも買いました。皮を剥いてガブリ。激しく旨い。
Padalarangのマーケットはドン・キホーテも比じゃないほどの圧縮陳列。物と人で溢れている。そして清潔感ゼロ。
お肉屋さんで並べられていた鶏肉。
ムスリム(イスラム教徒)が多いから豚肉を食べる人は少ない。これは牛肉かな、羊肉かな。こうやって生肉を売ってんだけど気温は30度とかですからね。普通に腐るよね。
薄く青い卵が売られていた。これなんだ??
マーケットの裏側にある一般家庭も散策させてもらった。子供はどの国もかわいい。
コンビニで買ったココナッツジュース。こんな日本とはかけ離れた商品にも「もぐもぐ」って日本語表記がある。こーいうので「あぁインドネシアで日本語はイケてんだね」って理解できる。そしてインドネシア人は砂糖大好きね。ジュース類は甘すぎるし、緑茶も売ってるけど砂糖入りばかり。ノンシュガー飲料がないのよ。
これはコンビニのトイレ。コンビニは現地で最先端設備だけどね。まだまだ水洗便所化は進んでいない。
一通りパダラランの街を散策したので次のバイクタクシーを探す。「Gma Busana」という婦人服やさんの前にいた若者たちに聞き込み。
そうそう、コミュニケーションの極意でもあるんだけど、初対面の人に話しかける時は相手側が数的に有利な状態の方が圧倒的に話を聞いてもらえる。こちら3人で相手1人とかの場合は、相手が数的不利だから威圧感をおぼえて「わからんわからん」って逃げちゃうんです。これ日本でも同じですよ。あえてこちらが数的不利、アウェイな状態で会話に臨むのがコツ。だから一人旅は面白い。現地の人と仲良くなりやすいんです。
インドネシアの場合は年配の人はまったく英語が喋れないことがあるので、若者のグループなんかは狙い目。話を聞いてもらえる。
何人かの人に聞いているうちにドンドン人が集まってあーだこーだと議論がはじまっちゃった。「遠すぎるだろ!」『いや彼はバイクタクシーの旅を楽しみたいらしい』みたいな会話。
そこでGma Busanaにいた(店員さんなのかな?)若者が、僕が望んでいることをインドネシア語で書いてくれた。
これがそれ。「バンドンからジャカルタまでバイクタクシーで行きたい。電車でもタクシーも嫌だ。なぜならツマラナイから。私はバイクタクシーが好きなんだ」たぶんそんなことが書かれているはず。
この文章は本当に役に立った。バイクタクシーでの交渉では必ず「バイクタクシーで行く距離じゃない」ってはじめに言われるから、まずこの文章を見せると納得してもらえた。本当に彼には感謝している。実はインスタ友達になって今でもメッセージのやり取りをしている。
【4日目】パダラランやらプルワカルタ
11時過ぎ。青年の助けもあり、上の写真のおじさん(バスティアン)が次の街「Purwakarta(プルワカルタ)」に連れて行ってくれることになった。値段は200,000ルピア(約1600円)。
バンドンからパダラランの距離の2倍くらいあるから200,000ルピア(約1600円)は妥当なんじゃないかな。
バイクタクシーの旅は本当に楽しい。途中でスコールに降られたり、ガソリンを給油したり、道に迷って引き返したり。普通のツアー観光じゃ絶対に見られないローカルな風景を体験できる。
【4日目】プルワカルタからカラワン
13時。2時間弱かかってプルワカルタに到着。
バイク乗り場まで連れて行ってもらったんだけど、1人しか運転手がいない。しかもその運転手が次の街Karawang(カラワン)までの運賃を500,000ルピア(約4千円)と吹っかけてきた。「ふざけんな」だ。吹っかけるのにも程がある。
まったく信用できない男なので、ここまで連れてきてくれた運転手バスティアンにGoogle翻訳を駆使して「この男は悪い人だ。他の運転手がいい」と伝える。バスティアンは他の運転手がいないか色々と聞き込みをしてくれたけどダメだったようで、結局バスティアンが次の街Karawang(カラワン)まで引き続き連れて行ってくれることになった。
距離的に運賃は200,000ルピアが妥当だと思ったけど、2時間運転してもらった後に更に遠くの土地勘のない場所に行ってもらうわけだから250,000ルピア(約2000円)とした。こんな長距離を運転したことはないそうだ。
プルワカルタからカラワンは未舗装な道が多かった。
自動車じゃ通れないような道を進むのはかなりエキサイティング。
15時15分。1時間ほどかけてカラワンに到着。
【4日目】カラワンからブカシ
カラワンの市街地で4時間近く一緒だった運転手バスティアンと別れる。
次の目的地はBekasi(ブカシ)。力車みたいな乗り物でバイク乗り場まで移動。
タクシー運転手に300,000ルピア(約2400円)と吹っかけられるが結局200,000ルピア(約1600円)で交渉成立。
今回のバイクは今までで一番新しい。YAMAHAのバイク。
インドネシアにおいて日本の自動車とバイクのシェアは圧倒的です。自動車は9割のシェアという統計を確認したし、バイクは100%に近いんじゃないかな。ホンダとヤマハで8割9割占めていて、スズキやKawasakiなんかをたまに見る感じでした。
時刻は17時半。カラワンを出発して1時間半ほどでブカシに到着。ブカシはジャカルタの隣の都市。だから超都会。巨大なショッピングモールが何個もある(マジで客は入るのか?ってくらい沢山ある)。で、降ろしてもらったのもMega Bekasi Hypermallという巨大なショッピングモール。
【4日目】ブカシからガンビール駅
到着してバイクを降ろしてもらったら目の前に他の運転手がいたので早速交渉。次はジャカルタだ。
ジャカルタにある巨大な電車の駅「ガンビール駅(Gambir)」まで180,000ルピア(約1400円)で行ってもらうことに。「ちと高くないか?」と聞くと「夜で渋滞があるから」とのこと。確かにだんだん暗くなってきて渋滞が酷くなってきたから納得。
実はこの日は朝から何も食べていなかったら30分待ってもらい、Mega Bekasi Hypermallの中にある「Rajanya Ayam」というケンタッキーに似たファーストフード店で食事をとる。
18時20分頃にブカシを出発。
ジャカルタの夜の道をバイクタクシーで走る。10時間以上もバイクに乗っているのでお尻は痛いし、腕も疲れた。
約1時間でガンビール駅に着いた。最後にお金を支払う時に気付いたんだけど、180,000ルピアじゃなくて100,000ルピアだったみたい。値段交渉の時にノートに数字を書いてもらったんだけど、字が汚くて勘違いしてた(笑)。
偉いなぁと思うのは、渡した180,000ルピアを「お金、多いですよ」と言ってしっかりと返してくれたこと。今までバイクタクシー運転手さんの吹っかけぶりにヘキヘキとしていた部分もあったんだけど、良い運転手さんもちゃんといます。
今後インドネシアを旅する人にアドバイスしておくけど、「Grab」と「Gojek」という配車アプリをダウンロードしておくと良いかも。乗る場所と降りる場所と決済をネット上でできるのでボったくられる心配はありません。ドライバーには評価がつけられるのでサービスも良い。ジャカルタなんかだと「Grab」と「Gojek」のユニフォームを着たバイクを沢山みかけます。
とは言いつつも、僕はダウンロードしてないんだけどね。「Grab」と「Gojek」のドライバーに交渉すると大抵は「アプリ(アプリカーシと言う)を使ってくれ!」と言われる。だけどここはインドネシア交渉次第で何とでもなる。
2日目のボビーさんはGojekのドライバーだったし、上の彼はGrabのドライバーだった。「Grab」と「Gojek」は構造上ボッタクリはできないので、こういった配車アプリを利用しているドライバーは真っ当な人とも考えられるかもしれない。最初に「アプリの客しか乗せられない」と言われるけど、あえてGrabとGojekのドライバーと交渉して移動するってが良いかもしれない。
【4日目】ガンビール駅からスカルノ・ハッタ国際空港
時刻は19時20分。ようやくジャカルタに帰ってきました。次は最終地点、スカルノ・ハッタ国際空港。
もうクタクタ。長時間バイクに座ってお尻は痛いし、落ちないようにライトの上を握ってた手にはマメができっちゃった。ここから自動車タクシーならどれだけ楽か。でもここまで来たら最後までバイクタクシーで行きたい!
バイクタクシーの運転手に交渉すると「空港までは遠いから自動車で行け」ってまず言われるんだけど、「俺はバンドンからジャカルタまでバイクタクシーでやって来たんだぞ!」って言うとみんな驚いてくれる。
青年のメモを見せながら、「自動車も電車もノーなんだよ。俺はバイクタクシーが好きなの!」と言ったら歓喜で湧いたし、「もうお尻が痛たいんだよ!」とお尻を触りながら日本語で言ったらドッと笑いに包まれた。
ガンビール駅は大きな駅なので当然のようにバイクタクシーも沢山いる。ちょうどガンビール駅で降りたバイクタクシーのお客さんに空港までの相場を聞いたら「高くても75,000ルピア(約600円)だ」とい教えてくれたのでメモに書いてもらった。
このメモが交渉材料になった。なかなか交渉に時間がかかったけど、時間もギリギリだったので100,000ルピア(約800円)で交渉成立。
ジャカルタの夜の道を急ぐ。
渋滞や道に迷ったりして1時間半くらいかかったけど21時55分に到着。タイムリミットの5分前だった。
よし!!スカルノ・ハッタ国際空港に到着(^_^)/ 結局14時間、850,000ルピア(約6700円)かかった。電車なら電車&タクシーなら4時間、300,000ルピア(約2400円)で済んだだろうけど、そんな旅は求めちゃいないので大満足。バイクタクシーの旅ができて本当によかった。
空港のトイレで驚いたのは顔にクマができていたこと。「やば!疲れすぎだろ!」と思ったら、排気ガスで顔面ススだらけだった。
Tシャツも酷く汚れてる。うげっ。
インドネシアの旅まとめ
ということでインドネシアの旅は終わり。でもこっから中国の北京に行ってまたまた濃厚な経験をすることになるんだけど大長編になっちゃったので、それは次の記事にしよう。最後にざっとこの旅を印象を箇条書きしておく。
・インドネシア人の平均年収は50万円以下
・しかし全体的な物価は日本の半分くらい
・治安は結構いい
・渋滞だらけ
・排気ガスやばい
・経済成長にインフラ整備が追い付いてない
・巨大ショッピングモールが雨後の筍のようにできている
・高度経済成長を体感できた
・インドネシアの人々は笑顔でフレンドリーな印象
・ぼったくる人もいるけど総じて良い人
・日本や日本人への好感度は高い
・バリ島に行くことを強烈に薦められた
・宿代を含めて1日5000円もあれば十分に楽しめる
・バイクタクシーの旅は超オススメ
・旅先でヘアカット恒例行事にしようかな
以上でーす。
こんな長い記事に付き合ってくれてありがとうございます!
ここから先の北京旅行はこちら↓
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[…] あと、インドネシアと中国への旅行もランクインさせようかと思いましたが、体験系を入れたらゴチャゴチャするので外しました。 […]
[…] ブログネーム:タカタロウ(ひい爺ちゃんの名前を拝借しました) Twitter:@189_0000 性別:男 血液型:B型 出身地:東京都東村山市 現在住地:東京都東村山市 住んだことがある場所:静岡県御殿場市 仕事:IT関連 趣味:ビジネス、ブログ運営、フットサル、旅行、ネット通販、フリーレティクス やりません:酒、煙草、賭け事、ゲーム 食事:2015年9月からグルテンフリー食(小麦粉を食べない)です。 性格:熱しやすく冷めやすい。よく何かにハマるがすぐに飽きる。 行った国:カナダ、アメリカ(2回)、シンガポール(2回)、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、メキシコ、グアテマラ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラス、ベリーズ、コスタリカ、パナマ、オーストラリア、中国、インドネシア […]
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mieさん、わざわざコメントありがとうございます!