もくじ
結論:Skyscannerを使って最安値の捨てチケットを探すだけ
まずは結論から。
Skyscannerを使い、出発地を「フィリピン(指定なし)」にして目的地を「すべての場所」で検索することで、フィリピンから出国する一番安い航空券(捨てチケット)を見つけることができます。
あまりにも簡単です。
(2)出発地を「フィリピン(指定なし)」、目的地「すべての場所」、出発日を「月単位」で指定して検索
(3)はい見つかりましたね。終了です。
※パソコン版Skyscannerでもアプリ版Skyscannerでも同様です。
※フィリピンに限定した方法ではありません。アメリカ、インドネシア、イギリスなど他の国でも同様にこの方法が使えます。
出発日は「日付指定」と「月単位」で検索することができます。より簡単に、幅広い候補から格安チケットを見つけたいので「月単位」で検索しましょう。
フィリピンのビザなし滞在期限は30日です。入国日が決まっているのなら、捨てチケットの対象となるのは入国翌日から入国から30日までの日付になりますね。
ちなみに、
本日2019年5月11日に入国すると仮定して、この日から30日以内のフィリピン出国チケット(つまり捨てチケット)を調べてみたら、カリボ国際空港からシンガポールのチャンギ国際空港までの航空券が2,959円でした。
3千円を切りました。この値段なら捨てチケットとして割り切れますね。
ChangeYourFlightは有用かも
ごめんなさい、この部分はコタツ記事(自分が実践したことがなくネットで情報収集をしただけの記事)です。ただ、ChangeYourFlightというサイトを発見しまして、なかなか有用そうです。
ChangeYourFlightはスペインのベンチャー企業が提供している「使う予定がない航空券を買い取ってくれるサービス」です。
(2)ChangeYourFlightにアクセス
(3)フライト情報を入力
(4)自分で売値を決める
(5)売買成立(売れなければ値下げしよう)
(4)6カ月の有効期限の航空券バウチャーGET
こんな流れて航空チケットを売れるようです。今のところ15社の航空会社に対応していて、フィリピン発のScootやJetstarが利用できるのは嬉しいところ。
ただし!
- 利用できるのは提携航空会社だけ
- 貰えるのは現金ではなくバウチャー(その航空会社限定で使える金券)
- そのバウチャーの有効期限は6カ月
- セール販売している航空券にはバウチャー利用できない
などのイマイチな点があって、「バウチャーをもらえたとしても実用性は低いなぁ」というのが正直な感想です。
とはいえ、本来まったく価値がなくゴミ箱に捨てるしかなかったチケットなんですから大変ありがたいことですよね。
個人的には、ChangeYourFlightを頼りにして航空チケットを購入することはないけど、購入した捨てチケットがたまたまChangeYourFlightに対応している航空会社だったら使ってみるかも、って感じですね。
上で「カリボ国際空港からシンガポールのチャンギ国際空港までの航空券が2,959円ですよ」と捨てチケットの事例を掲げましたが、これ航空会社はScootなんですよ。
この捨てチケットもChangeYourFlightを使って多少なりとも返金(正確には6カ月限定のバウチャー)されそうです。
疑問:捨てチケットとは?
捨てチケットとは、入国審査のためだけに購入して実際には利用しない航空券の俗称です。
入国する際に出国チケットの保有が求められる国がありまして、でも「出国日は決めずに自由な旅がしたい」と考えている旅人が、入国するためだけに航空チケットを購入するわけです。「見せチケット」と呼ばれることもあります。
捨てチケットで入国したあとは、旅をしつつ自分のタイミングで次の行き先の航空券を買ったり、場合によっては観光ビザなどを取得して延長滞在することになります。
実際に使うことなく捨ててしまうため、できるだけ安いことが望まれます。
疑問:購入後にキャンセルしたほうが安いのでは?
キャンセル無料のチケットを購入して、入国した後にキャンセルすることで一切お金を使わずに捨てチケットと同様の効果を得るという手法があります。「ダミーチケット」と呼ばれるものです。
ただし「ダミーチケット」はおすすめしません。
その理由は、キャンセル可能のチケットであっても手数料がかかったり、診断書が必要だったりし、24時間以内に手続きを完了しなきゃいけなかったり、ダミーチケットということがバレることもあるからです。
倫理的にも問題があります。わずか数千円で捨てチケットを買えるんですから、「ダミーチケット」はおすすめしません。
疑問:購入後に日付変更したほうが安いのでは?
「次の行き先は決まっているけど出国日は決めたくない」という旅人には、日付変更はアリな方法だと思います。
ただし、セール販売は適応外など条件が複雑だったり、変更できたとしても手数料が発生するため割に合わない場合が多いかもです。
ちなみに、ぼくが知る限りの日付変更手数料ですが
- エアアジアのは1920ペソ(約4042円)
- セブパシフィックは2300ペソ(約4843円)
- エティハド航空の日付変更手数料は1万円
です。
まず捨てチケットの価格を確認して、あとから日付変更した場合とどちらがお得なのか、金額や手間などを踏まえて検討してください。
疑問:なぜ上位表示サイトは間違っているの?
冒頭のとおり、「フィリピン 捨てチケット」とGoogle検索して上位表示されているウェブサイトは軒並み間違った情報を掲げています(2019年5月11日現在)。
「こんな簡単な方法なのになぜ?」と不思議になりますが、その理由はシンプル、この手法が使えるようになったのは最近だからです。
はい、Skyscannerで出発地に「フィリピン(指定なし)」と国自体を指定できるようになったのは最近です。いつ改善されたか正確な日付は不明ですが、とりあえず1年前にはできませんでした。
無数にある都市名をいちいち入力して、最安値の航空券を探す必要がありました。
なので「運行本数が多いマニラを指定して調べてみよう!」とか「マニラ(MNL)→コタキナバル(BKI)便が安いですよ!」みたいな情報を掲載しているようです。
「当時はそれが最適解だったのかもですが、今はもっと良い方法があるよ」ってことですね。
注意:捨てチケットの必要性は国によってケースバイケース
フィリピン以外にも入国時に出国チケットの保有を求めている国は結構あります。しかし実際の必要性はマチマチです。
例えばフィリピンはかなり厳格で、出国チケットは必須という認識でOKです。アメリカも厳しい。
しかし建前では出国チケットの保有が求められていても実際はチェックされることはない国も多いです。
例えばぼくも過去3年で2度飛行機で入国したタイ。公式的には出国チケットが必要なのですが、いずれも出国チケットを保有せずとも入国できました。ネット検索してみても、タイは出国チケットの保有を問題視していないようです。
インドネシアは、出国チケットの保有を厳しくチェックしているとのネット情報が多いですが、ぼくは2016年に訪問した際には問題ありませんでした。
シンガポールは、タイと同様で公式には出国チケットの保有が求められるものの実際には不要だとのネット情報が多いですが、ぼくが2018年に訪問した際には日本のチケットカウンターで「必要だから用意してくれ」と言われ、その場で国際バスチケットを購入することになりました。
今年1月に訪問したミャンマーは逆で、在日ミャンマー大使館が公式に「入国時に出国チケットの保有の義務をなくす」と発表しているのに、日本でのチケットカウンターで「出国チケットは必要」と言われたと日本人旅人に教えてもらいました(ぼくはミャンマーに陸路入国だったのですが、出国チケットはもっていなかったし確認もされなかった)。
どうするべきか?
(1)ネットで最新情報をリサーチする
まずは「国名 片道チケット 入国」などとググって、入国時に出国チケットの保有が求められているかを検索。
上記のとおり、必要だったとしても濃淡があるので、実際のところどうなのか?を調べましょう。Twitterで調べれば直近に訪問した人を見つけることができるので、質問してみるのもいいと思います。
(2)基本的に必要なら捨てチケットを買う
フィリピンやアメリカのように、厳格にチェックしている国だとわかったら捨てチケットを買いましょう。
(3)半々くらいなら捨てチケットをブックマークしておく
「基本的にはOKなんだけど、たまに厳しい入国審査官がいるよ」みたいな微妙な場合は、捨てチケットを事前に探すだけして、必要になったらその場で購入すればいいです。
ちなみに、捨てチケットは航空券である必要はありません。フィリピンは島国なので難しいですが、国際バスや国際列車のチケットでもOKです。
まとめ:フィリピンの捨てチケットを最安値で購入する方法
フィリピンの捨てチケットを探す方法ですが、
Skyscannerを使い、出発地を「フィリピン(指定なし)」にして目的地を「すべての場所」で検索する
ことをオススメします。
やや複雑化しますが、ChangeYourFlightの利用を視野に入れて(つまりScootとJetstarをひいき目に)航空券購入をすると良いと思います。
繰り返しますが、これはフィリピンに限定した方法ではありません。いろんな国でも利用可能ですので有用なのでぜひ覚えておいてください。
今回は以上です。それではよい旅を!
ぼくは近々フィリピン旅行に行くつもりなんですが、「フィリピン 捨てチケット」とググった時に表示される上位10サイトすべてが誤った情報を掲載していることに気付づきました。
この記事では(フィリピンに限らず)捨てチケットを購入する最新のベストアンサーをお伝えします。