就活中の大学生にアドバイス「僕に聞いている時点でセンスない」

就活中だという東村山市民の大学生とお話ししたので、まだ記憶があるうちにブログにも書いておきますね。

就活中の大学生にアドバイスを求められまして・・

今日、東村山市民の青年と10分ほど話す機会があったんです。彼とは初体面。大学三年で就職活動中だとか。行きたい会社も行きたい業界もまだ決まっておらず、かなりネガティブ気味でした。で、僕にアドバイスを求めてきたんです。

いろいろと聞いてみたら「急に新聞を読みだす」って僕の時代の”大学3年生あるある”をまんまと実践していたようなので、「新聞読むより日経ビジネスみたいなビジネス雑誌を読んだほうが頭に入るよ」とか薄っぺらいアドバイスをしてたんですけどね、、

もうちょい根本的な話もしたんです。

アドバイスを求める人を間違えない

そう、ちゃぶ台をひっくり返すようなことを言うようだけど「アドバイスを求める人を間違えるな」って話をしたんですよね。つまり僕にアドバイスを求めている時点でセンスないって話です(笑)。

これは就活というか、今も僕の大切にしたい考え方リスト(実際にはそんなの存在しないけどね。あ、そういうのまとめるのも面白そうですね)に掲げている言葉なんだけど、アドバイスを求める人は見極めた方が良いですよ。

君のお母ちゃんは優しくて料理がうまくて子供想いの理想的な母親かもわかんないけど、就職活動においてお母ちゃんにアドバイスを求めるのはどーかと思う。だって君のお母ちゃんは今の就職活動の実態や経済動向について何も知らないはずだから。

君のお父ちゃんは君のことを誰よりも大切に思っている立派な警察官かもしれないけど、例えば「警察官はいいぞ!」とか「公務員はやめとけ!」とかいう意見に流されて自分の人生を決めていいのかな。

野球のイチローにおいしいホットケーキの作り方を聞いちゃダメだよね。イチローなら案外的確なアドバイスが返ってきそうだけどさ(笑)。

僕もそうだよ。君のことは何も知らない。何も知らないけど質問されたらそれっぽいことを答えちゃったりする。でもさ、僕だってそうだけど他人の意見に流されちゃうんだよね。特に自分の意見がない時は流される。でもそれって危険だよね。人生を決めるような選択をピント外れなアドバイスによって決めちゃダメでしょ。

だから他人の意見は聞くべきじゃないの。安易にアドバイスを求めるべきじゃないの。しょーもない意見に流されちゃうからさ。アドバイスを求める時は、その人をしっかりと把握したほうがいい。憧れる部分がある人からのアドバイスに耳を傾けるべき。

・・・そんな話をしました。

あとは、「若いってこと、学生であることをしたたかに利用したらいい」って話もね。大人は優しく対応してくれるから安心しなって話です。

はぁーーー。

僕もオッサンになったなぁー。

いま思い返して笑える。

ではでは以上でーす!

追記;詳しくは『ゆるく考えよう』で。

追記です。社会派ブロガーの「ちきりん」さんの著書『ゆるく考えよう』に、ぼくが書いたようなことを上手に言語化していたので紹介しておきます。

端的に言うと、『時間の経過とともに大きく変化している事柄について年長者にアドバイスを求めるのは危険。生きてきた世界が違うんだから役に立つはずがない。しかし普遍的な事柄なら年長者にアドバイスを求めてみよう』という内容。

そうそうそう!!!と激しく同意しました。これを言いたかった。

進学、お金、結婚などについて、親からピントのズレたアドバイスをもらうことがあります。当然ながら親はあなたのことを想って本気でアドバイスをしてくれています。しかし内容がデタラメ。

これは「誰が」が正しいというわけではなく、何について話しているかによってどちらが正しいか分かれるのです。

例えば、数十年で変わるようなことは年配者のアドバイスは無用なだけではなく害悪にすらなります。30歳で産んだ子は自分とは30年違う世界を生きるのですから、30年以内に変わることは親の経験にもとづいてアドバイスされても意味がないことです。

今から30年前と言えばバブル経済の真っただ中です。ぼくの世代は物事ついてから、ずーっと不景気。生きてきた世界が180度違うのです。

ある日、ぼくの実の姉が家の購入について親に相談していたんですね。親が「小さな中古住宅を買って、子どもが大きくなって手狭になったら大きい家を買えばいいんじゃない?」と真顔でアドバイスしてて呆れました。

親は「年収が右肩上がりで住宅価格が値下がりしない」という世界を生きてきました。そんな時代の経験から学んだ両親に住宅のことお金のことについてアドバイスを求めるのは賢くありません。

同じように、学校の先生や親世代の大先輩などの「大学だけは出ておけ」「入社したら3年は我慢しろ」みたいなアドバイスが役に立つ可能性は低いです。

一方で人間の本質にかかわることは年長者にアドバイスを求めると良いでしょう。挫折した時の心の持ちよう、コンプレックスの対処法、人にやさしくなれるコツ、羞恥心への対処法など、普遍的な事柄については人生の先輩に聞いておけばあとから役に立つはずです。

以上、追記でした。それではまたですね。

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