【付加価値あり過ぎ！】入間市仏子の手打うどん「さわだ」に魅了された件

埼玉県入間市仏子にある手打うどん店「さわだ」のレビューを書くわけだけど、すごい店ですよココ。もうビックリした。「え！！」ってのが４回くらいはあったもん。オモシロイ。

まずね、「え！こんな場所で商売成り立つの？」って場所にあります。埼玉の田舎の住宅街にあるんだけど、Googleマップを凝視して「本当に住所あってるよね？」とか確認しながらの訪問でした。

やっと店を発見したものの「これ営業してんだよね？」と眉をひそめる程にオーラがない。

店内はレトロそのもの。まるで昭和にタイムスリップしたみたい。僕が行ったときは４０前後に見える女性が１人で切り盛りしていた。僕は平日の１３時５０分頃の訪問だったんだけど、お客さんは数人いるみたい。「みたい」というのは実際には見ていないから。玄関から右手に部屋があり、左手のにお座敷があるんだけど、部屋の扉が閉まっているのでハッキリとは分からなかった。でも誰か居るっぽかった。

玄関先で「もりうどん大（500円）」「肉汁追加（50円）」「しゅんぎくの天ぷら（70円）」を注文。そして玄関横の広い座敷部屋に案内された。

何だココ！！（笑）。広い畳の部屋に長テーブルが置かれている。角には座布団が積まれていて自分で持ってきて好きな場所に座るみたい。

なんか舞台もあるし。まるで田舎の集会場みたい。お会計の時に聞いてみたんだけど、「さわだ」は４０年以上前から営業していているとか。最近はほとんど使っていないけど、先代の奥さんが踊りやカラオケが好きで舞台として使っているそうです。

舞台の上には急須、湯呑、お茶っ葉が置いてある。たぶんテーブルの上のポットでお茶を作れるんだと思う。

なんだろな、石川県のお婆ちゃんちにでも来た気分。

注文から３分ほどでうどん到着。時間的に茹で置き２度茹でだと思う。これで合計620円。けっこう安い。

お椀には少量の汁に浸かった豚肉が入ってる。これが５０円のオプション肉汁。

熱々の汁をお椀に注いで食べていく。鰹節のダシと甘みの効いた肉汁は食べていくうちにドンドン旨くなる。

70円の春菊天ぷらは揚げ置きだね。パリパリ感はなし。汁に入れて食べる専用かな。実際そう食べると旨い。

うどんは若干灰色がかっている。太さは普通。個人的にはもう少し太くあってほしいかな。

麺がメッチャ長い。１メートルはあるんじゃないかなぁ。上の写真、立ち上がって撮影してんだけど何でこんなことが出来るかというと、広いお座敷に僕一人だから（笑）。

雑誌『散歩の達人』の埼玉編に「さわだ」が掲載されたみたい。

食事も終えて「あー、旨かったなぁ」とまったりしていたらお座敷の奥の扉からオジサンが入ってきたんですよね。店主だと思って「こんにちは」と言ったら『あれ？ごめんなさい、知り合いでしたっけ？』と。どうやらお座敷の方にも入り口があって、オジサンはお客だったみたいです。昼の営業時間は過ぎているはずだけど、そのオジサン、女将さんに『まだ大丈夫？じゃあ天ぷらもお願い』とか話してて常連さんみたいだったので、「僕、初めて来たんです」と話しかけてモギョモギョと武蔵野うどんトークを交わす。

上の写真は店の裏にある駐車場です。

■タカタロウのグルメ点数表

【10点】感動。10万の遠征費を使ってでもまた食べに行きたい。
【9点】感激。好き過ぎてクチコミしまくるレベル。
【8点】絶賛。積極的にリピート訪問する。
【7点】拍手。近くに寄ったらまた食べに行く。
【6点】満足。良かったー！
【5点】納得。チェーン店レベル。
【4点】微妙。チェーン店のほうがいいや。
【3点】後悔。入店して損した。
【2点】憤慨。まずい、不潔、態度悪いの3拍子レベル。
【1点】告発。警察やら保健所に通報すべきレベル。

いやぁー満足満足。楽しかったー。勝手に点数を付けさせてもらうと７点です。正直うどんの味だけなら5点か6点かな。いや普通に旨いんですよ？でも付加価値が多すぎて食事体験トータルで考えるとググッと魅力がアップする。

そう、僕は「飲食店は居心地の良い店こそが最強」だと思ってるんです。だって思い返してみたら、僕の人生で最も多く通った店（学芸大学駅近くにあったインファームという潰れちゃった定食屋）も特別旨いわけじゃなかったもん。もっと旨い店は山ほどあるし、もっと安い店も沢山あった。でも200回以上利用したのは居心地が良かったからです。「さわだ」もとても居心地が良い。落ち着く。初めて来た感じじゃないんです。もし自宅の近くにあったら通いまくると思うな。

みなさんにも是非行ってもらいたいです。とりあえずお約束できるのは、「1度食べたら10年経っても忘れないだろう店ですよ」ということ。ねぇ、旨い店なんて腐るほどあるじゃないですか。たまにはオモシロイ店に行ってみてくださいよ。