もくじ
『サイレーン』は警察の豆知識が盛りだくさん!
どもー!タカタロウです(^_^)。ハマった漫画があるんですよ。『サイレーン』って知っていますか?山崎紗也夏さん著作の漫画なんですけど、これ面白いです。全七巻。TSUTAYA東大和店でレンタルして、さっき読み終わりました。
警察官が主人公で謎の美女が仕掛ける事件を追っていくという感じのストーリー。かなり面白いです。ジャンルでいうとミステリー系なのかな。僕は浦沢直樹さんの作品が大好きなんですけど、浦沢直樹さん好きな人は気に入ってくれると思います。『MONSTER』に似てるかも。
で、この『サイレーン』が警察に関する雑学が宝庫だったのでメモがてら記事にまとめてみました。漫画本編とは直接的には関係ないのでネタバレの心配はご無用です。
警察官の不倫の罰則
不倫は警察官の服務規程に違反する行為で厳しい処罰がまっている。不倫の噂が立っただけで尾行がつき、事実が確認されたら諭旨免職(本人を問いただし退職を促す。退職金の何割かは貰える)となるのが通例。警察官同士の不倫であった場合、家庭を持つ側の者は免職を免れる場合もあるが、もう一方の独身者はほぼ例外なく辞表を書かされる。
警察官の犯罪がご法度なのは聞くところですが、不倫にも厳しいんですね。まぁ当然かな。でも多いだろうなぁ。
警察官は美容整形ができるのか?
市民の安全を守る警察官には、服装や髪形などに厳しいルールがある。美容整形について警視庁広報課に問い合わせてみたところ「特に整形禁止という規則はありません。しかし実際に行ったという話は聞いたことはありません」とのこと。
警察職員は全国に30万人ほどいるそうです。それだけいれば美容整形をしている警察官いるんじゃないでしょうか。プチ整形くらいなら間違いなくいるでしょうね。
盗撮と体感治安
2013年版の『警察白書』によると、刑法犯の犯罪認知件数は2002年の半分以下になった。つまり日本の犯罪は激減している。しかしこの10年間で「治安が悪化した」と感じている人は8割を超えた。つまり一般人の「体感治安」は悪化している。中でも女性の「体感治安」悪化の原因の1つに、盗撮・のぞき・性犯罪がある。実際に2006年には1087件だった検挙数が2012年には2408件と2.2倍に激増している。ちなみに、もっとも多く盗撮に使用されている危機はスマホ。摘発事件の3分の1を占めるという。
「犯罪件数が減っているのに体感治安は悪化している」というのはよく聞く話ですよね。特に近年厳罰化が叫ばれる少年犯罪は横ばいか、どちらかといえば減少しているという話です。
警視庁本部の地下食堂
警視庁本部の地下食堂は制服・私服のタフガイで溢れている。料理をだすカウンターは大行列なのに席には余裕があるという不思議な現象が起こっている。理由は警察官の異常は早食い。調理よりもはるかに警察官が早食いなので、信じがたいテーブルの回転率が維持されているわけです。早食いは激務の警察官ならではのと釘なのでしょう。
著者の山崎紗也夏さんによれば警視庁本部の地下食堂のラーメンは「あっさりしていて美味しかった」そうです。行って食べてみたいです。でも残念ながら一般の人は地下食堂を利用できないみたいです。
機動捜査隊とは?
通称・キソウ。24時間体制で事件と名のあるあらゆる問題の初動捜査を専門に担当する刑事たちの部隊。犯人が逮捕された後の取り調べなどは行なわない。普段は捜査車両に乗って担当地域をパトロールしている。つまり警察の「便利屋」。
『サイレーン』の主人公が機動捜査隊に所属しているんです。ストーリーの中で警察の部署ごとの役割や関係性もわかって勉強になります。
日本の警察の拳銃
日本の警察は基本的に「ニューナンブ」という日本製のリボルバー式拳銃を装備している。しかし生産丁数の関係で「スミス・アンド・ウェッソン」など外国製の拳銃を装備することもある。機動捜査隊は、私服警官で唯一常備拳銃を携帯する部署。そのためスーツの上着の下に装備しても目立たないように、かさばらない自動式拳銃を装備することが多い。ホルスター(拳銃の入れ物)は腰ではなく肩がけのもので、目立たないように白色を淡色系だという。
拳銃を日本で作っていることにビックリ。調べてみたらミネベア株式会社という東証一部上場企業が製作しているそうです。安倍政権は軍事産業にも参加させたいという噂がありますが、そうなったらミネベアみたいな企業が注目されるんでしょうね。
通り魔の特徴
さしたる理由もなく通りすがりの者を無差別に殺傷する通り魔。その犯人の多くには、「独身の20代から30代の男性」「無職または職が不安定」「強い劣等感と孤独感を抱いている」などといった共通する特徴がみられるという。
通り魔の共通点がなんか悲しいな。「まぁそうだろうね」といった感想を持ちました。
自殺と遺書
警視庁の発表によると、2012年の自殺者数は2万7858人で、人口10万人あたりの比率は40代が最も多いそうだ。自殺というと遺書を連想するが、遺書を残して亡くなる人はわずか3割。7割は遺書を残すことなく自殺している。したがって警察は、遺書の有無だけで自殺かどうか判断することはないという。
むしろ遺書を残す人は少数派なんですね。まぁ自殺するくらい精神的に追い詰められていたら遺書を書く余裕もないかもなって思います。
絞殺と扼殺
首を絞められたことにより死亡した場合でも、何によって絞められたかで呼び方は異なる。ひも状のものを首に巻き付けて締めた場合は「絞殺」といい、被害者の喉に手を回して締め殺された場合「扼殺(やくさつ)」という。
これ、一生使わないような雑学ですよね(笑)。でもテレビドラマとかで正確に使い分けているかチェックしたいと思います。
張り込み
警視庁が1997年に発行した『けん銃事犯捜査ハンドブック』には、張り込みの極意について次のような例が挙げられている。「トラックの荷台に空ダンボールを積載し、その中に捜査員が隠れて監視する」。
すごいですね(笑)。まぁ1997年以前の話なので流石に今はそのような捜索はしていないでしょう。テクノロジーも進化していますしね。小型カメラを設置すれば被疑者にバレずに監視できそうですもんね。
売春防止法
1956年に制定された売春防止法。その特徴は、売春をした女性と売春をした客に対する罰則規定がない点だ。その理由はこの法律ができた目的が「女性を性的搾取から保護し、売春をせざる負えない人を救済すること」にあるからである。売春防止法が処罰の対象としているのは、売春を助長する行為。売春の勧誘、周旋(しゅうせん / 仲介のこと)、場所の提供などである。ちなみに、売春防止法の罰則の対象は性交のみ。性交以外の性的行為は処罰の対象外である。
実際に売春を行なった人は処罰の対象外ということに驚きました。良いんですかね。それじゃあ売春は減らないと思うけどな。まぁ世界的には売春合法化の流れが主流のようですが。
娶妻願(しゅうさいねがい)
警察官が結婚する際には所属長に「娶妻願(しゅうさいねがい)」を提出して許可を得なければならない。現在この「娶妻願」は規則としては存在しないことになっているものの事実上は現在も警察組織に受け継がれている制度である。警察官の採用時に行われる身辺調査と同様、好ましくない素性と縁戚を結んでしまわないようにするためである。
テレビ東京の『よそで言わんとい亭』では結婚だけではなく恋人ができた時点で上司に報告する必要があると元警察官が語っていました。やましいことはなくても身辺調査をされるのは嫌ですね。ちなみに、「娶妻」という単語を調べてみたんですが中国語で結婚という意味らしいです。なんで日本語を使わないんだろ。不思議。
出血死の致死量
人体の循環血液量は体重の約8%で、出血による致死量は、全血液量の約50%とされる。体重60kgの成人男性の場合、その血液量は約4000ccとなるため、2000ccの出血で死に至るわけだ。しかし、急激に大量出血すれば、出血性ショックや外傷性ショックによって、それ以下の血液量で即死状態になることもある。
体重60キロの男性の循環血液量が約4000ccですか。意外に少ないですね。献血だと400cc取られますが、循環血液量の15%以内が急速に失われても血液の循環動態には影響がないという研究データがあるそうです。
最後に『サイレーン』について
松坂桃李さん主演(相棒は木村文乃さんらしい)で2015年10月からテレビドラマ化も決定しているそうですね。漫画は既に完結していて全7巻というのが程よい感じ。オススメの漫画です。ちなみに、TSUTAYA東大和店で『サイレーン』のレンタルコミック出来ますよ!
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