もくじ
予習に。
2016年7月24日に開催されたジャパンショートトライアスロン赤穂に参加しました。2回目のトライアスロンです。「トライアスロンって大会によって大違いだからね」って聞いたことがあったけど、それ実感しました。トライアスロン珠洲と全然違う!
なのでこの記事では、ジャパンショートトライアスロン赤穂2016を振り返りつつ、これからジャパンショートトライアスロン赤穂に参加を検討している人に向けて予習情報を書きたいと思います。
ジャパンショートトライアスロン赤穂について
詳しくはジャパンショートトライアスロン実行委員会のHPを参照してください。
ざっくり言うと・・・
・兵庫県立赤穂海浜公園で開催
・日本トライアスロン連合の会員登録不要
・1部(午前)と2部(午後)がある
・1部はスイム:500m、バイク:20km、ラン:5km
・2部はスイム:1.5km、バイク:40km、ラン:10km
・参加費は1部1.3万円、2部は1.6万円
・僕が参加したのは2部
コースは兵庫県立赤穂海浜公園内に設けられています。スイムコースは公園内の湖なので波はなく、水深1.5メートルほどなので足が付くので安心です。
2部だとバイクコースを8周、ランコースを5周のようになります。つまり景色を楽しむって要素は少ないです。急な坂はありませんがヘアピンカーブが何カ所かあります。
なぜ参加したのか?
8月末にトライアスロン珠洲のミドルディスタンスに参加することが決まっているものの「練習が全然できていなくてヤバいなぁ」と思ってたんです。で、一種の刺激策というか、トレーニングの一環で参加しました。
「そうだトライアスロン大会に参加しちゃお」と思いついたのが6月5日。申込受付をしていたのがジャパンショートトライアスロン赤穂しかなかったので特にリサーチすることもなく参加申し込みしました。
大丈夫。大会は存在する。
実行委員会の人にはゴメンナサイなんだけどトライアスロン珠洲と比べちゃうと「色々とユルい」ので、大会前は「あれ?もしかして架空の大会で詐欺られてる?」って少し不安になりました(実際過去にそういう詐欺があった)。
だけど大丈夫。大会は存在するので安心してください(笑)。一応、僕が不安に思ったポイントを列挙します。
参加費を銀行振り込みしたわけなんだけど、口座名義が個人名なんです。ホームページには口座名義として「ジャパンショートトライアスロン実行委員会」と記載されているのに個人名なんです。これ超不安になります。
・電話対応の人がわかってない
銀行振り込みの件で電話したら女性がでたんですが、「あぁその名前で大丈夫です」とのことでした。大会についていくつか質問したところ、よくわかっていないようでした。
・ホームページが稚拙
ホームページの文章に少しミスがあります。例えば申込締切の日付が2015年になってたり、全角半角がバラバラだったりします。そもそもサイトデザインが悪く、わかりやすさ(ユーザビリティ)を考慮していないようです。
・大会1週間前まで音沙汰がない
不安になった理由でこれがデカいかも。珠洲のは2か月半前には通知はがきが届くんですが、ジャパンショートトライアスロン赤穂は大会ギリギリまで一切連絡がないんです。
・1か月半前まで参加申し込みができる
これ自体は参加者にとって嬉しいことなんです。だけど、上の不安要素があったから「そーいやオカシイ」ってなっちゃいました。ちなみにトライアスロン珠洲は4カ月前には参加申し込みが締め切られるし、他の大会も結構前に締め切られるみたい。
色々と不安要素はあったんですが、検索したらジャパンショートトライアスロン赤穂について書いているブログ記事があったので、それが強力な安心材料になりました。
東村山から兵庫県赤穂市へ
僕は東京都東村山市から自動車で行きました。距離は630キロくらい。高速代片道1.2万円ほど。
サービスエリアで食べた静岡おでん。たまご焼きってあるんですね。
浜松市あたりの夕陽。きれいだった。
高速道路のサービスエリアにはグルテンフリー食は皆無。焼き鳥丼を食す。
出発から11時間。23時頃に赤穂市まで15キロほどの場所にあるサービスエリアに到着。車中泊する。
8時過ぎに兵庫県立赤穂海浜公園に到着。
大会レポート(スタート前)
兵庫県立赤穂海浜公園で選手受付をします。
選手受付は1部2部共に8時から12時まで。
両腕に選手ナンバーを油性マジックペンで記入。タトゥーがあるから片腕だけ記入とか、長袖着用するから手の甲に記入のように柔軟対応しているようでした。
トライアスロングッズを販売する出張店舗。
競技説明会。僕は元々付けていないしコース的に不要だと思うけどDHバーは禁止と説明がありました。これ要項には書かれていません。「えー!」って言っている人いました。ただし、DHバーを付けたまま参加しっちゃっている人は何人もいましたけどね。
「岸辺には牡蠣が生息していて素足で踏むと足が切れるので出入口ゲートを必ず利用して」、「熱中症には注意。水の飲み過ぎは逆効果。スポーツドリンクを飲みましょう」。という2点は繰り返して注意喚起していました。
大会レポート(競技開始)
水温は午前の部の説明では28度、午後の部の説明では30度とのことでした。実際かなり暖かかったです。体感だと31度から32度くらいじゃないかと思います。
僕は午前の部の選手への聞き込みからウェットスーツを着用しないことにしました。正解だったと思います。
水深は浅く、深いところで1.5メートル。浅いところだと30センチとか。クロールで手が下に当たってしまうくらい浅い場所もあります。
水は濁っていて30センチ先もみえません。それでも「この日は透明度が高い」と言っている人がチラホラいたから「まだマシ」なのかもしれません。
トランジション(競技の切り替え)は焦らずにやりました。特にトライアスロン珠洲で日焼けが酷いことになったので日焼け止めを入念に塗りました。
あっそうそう、11カ月前の珠洲での日焼け跡がまだ残ってます!たった2-3時間の日焼け(しかも一応日焼け止めは塗っていた)の跡が1年経っても残っているんですから、しっかりと塗りたくった方が良いですよ!今回は陽射しが弱かったのとかなり厚塗りをしたので日焼けは軽度ですみました。
トライアスロン珠洲では買い物カゴを利用している人を結構見かけたけどジャパンショートトライアスロン赤穂では数人しか見かけなかったです。2万とかするトランジションバックもいいけど600円の買い物カゴの方が有用だと思います。日常的に使えるし。
僕が事前に把握したかった情報ナンバー1は、「バイクコースにエイドステーションはない」です。そもそもスイムを終えた場所に1カ所(水のみ)とランコースに1カ所(水とポカリスエットと塩のみ)しかエイドステーションはありません。
僕はドリンクボトルに400ml程度しか携帯していなかったので早々に水分が枯渇。えらく辛かったです。次参加するとしたらボトル2本。1リットルは携帯したいです。
そう、マラソン大会も含めるとこういったスポーツ大会は4回目なんですが、どこも過剰なほどにエイドステーションがありました。ひとつパスしてもすぐに次のエイドステーションがあるし、ドリンク以外にもフルーツ類やおにぎりなどがたくさん用意されています。
過保護に慣れ過ぎて、それが当たり前だと思って準備を怠りました。完全に油断してました。ほんとキツかった。皆さんドリンクやエネルギー食品などをしっかり用意しておいてくださいね。
バイクコースを8周します。傾斜はちょっとですね。緩く長い坂が少しあるくらい。珠洲のように峠がないので体力勝負になります。サイクリングテクニックとかはあまり必要のない世界だと思います。
何周まわったか忘れないように運営からゴム紐を貰うことができます。周るごとに紐を外せばあと何周か把握できるのだとか。
僕はサイクルコンピュータがあったので大丈夫でした。紐だと疲弊してて外すのすら忘れちゃいそうですよね。サイクルコンピュータを準備しとくことをオススメします。
バイクコースの大半は路面がレンガ詰めです。つまり常に小さな振動があり、お尻の痛みや手の痺れが発生します。
こういったグローブ(手袋)は絶対に用意した方がいい。お尻ケアはしていなかったので結構痛かったです。
これだけは絶対に言いたいし絶対に覚えておきたいなと思うのが、声援はめちゃくちゃ力になるってこと。これは感謝しかないっす。きっと大会に出場した選手の家族とかで、ついでに他の選手も応援してくれているんだと思うけど神さまですよね。人間としてのステージが高いと思う。ホント力になりました。ありがとうございます。
僕も午前の部を見学していた時に声援をおくってたけど照れもあって声が小さめだった。自分が走りながら「あぁもっと大きな声で、もっと本気で応援するべきだった」と反省しました。過去のスポーツイベントでも声援でエネルギーを貰ってたのになんで忘れちゃうんだろ僕は。次回からちゃんと応援しよ。これ忘れちゃダメ。
バイクを終えて自撮りパシャ!バイクからランへのトランジションでも日焼け止めを再度たっぷり塗りました。
ランコースを5周することになります。ゼッケンの端のチケットを1周するごとに外して周回を把握します。
公園内の大会なので観客や応援者はかなり少ないです。それでもって同じコースを周るので景色を楽しむとかも難しいので精神力が必要です。
一部で芝の部分があります。僕はバイクの疲労で両太ももがつりました。1周目この芝生あたりでつったんです。歩くのも大変なレベルでしたが5分くらい伸ばしながら歩いてたら奇跡的な回復をして、その後はなんとか走れました。
これがエイドステーション。これだけ。ゴメンナサイですよ?運営にはゴメンナサイだけど過去出場したスポーツ大会と比べると「嘘だろ!?」って規模です。自分でしっかり準備しとくべきです。
ランは一番苦手意識があったので事前練習はたくさんしてました。逆にバイクは最も得意意識があったので練習はゼロ。結果としてはランで心肺機能はぜんぜん元気なのにバイクで酷使された足が思うように動かないという結果でした。
ゴール!3時間25分00秒でした。
ONのクラウドを履いて走ったんだけどゴム紐が切れてました!フィット感があるからゴム紐なしでも変わらぬ履き心地なんだけどビックリ。
大会を終えて
僕は8月末に参加するトライアスロン珠洲を見据えてショック療法として参加したわけですが、結果としては狙い通り。足りない部分や改善点をたくさん見付けられました。珠洲へのモチベーションが上がりました。
そして「トライアスロンは大会によって大違い」という言葉を痛感しました。ホントですね。また他の大会にも参加したくなりました。運営の方、声援をくれた方、参加者の皆さま、ありがとうございました。
はじめてトライアスロンに参加する人へ
僕はトライアスロン珠洲とジャパンショートトライアスロン赤穂しか参加したことがないので2つの比較からしか言えませんが、「安心安全に完走したい」のならジャパンショートトライアスロン赤穂は素晴らしい大会だと思います。
「スイムコースが足が付く水深」というのは大きな安心材料ですよね。波もありませんから、不測の事態が起こりにくいと思います。バイクコースも急な坂道はなく走りやすいです。同じコースを周るってのも退屈ではありますが無事に完走することを目標にするにはプラス要因だと思います。
とは言えです。仮に僕がはじめてのトライアスロンでジャパンショートトライアスロン赤穂を選んでいたら、「トライアスロンを完走した」という称号だけを持ち帰り、それでトライアスロンを辞めていたと思います。
やはり公園内の同じコースを何周もまわるのと、ユネスコの無形文化遺産にも登録されて全国の自転車乗りから憧れている能登の絶景を走り抜けるのとでは大違いです。
去年はじめてトライアスロン珠洲に参加したときは、「あぁ僕はこの日のために生まれてきたのかもしれない」と思えるほどに気持ちが良かったです。ぜひトライアスロン珠洲も参加の検討をしてほしいです。
■トライアスロン珠洲公式サイト
⇒http://triathlon-suzu.com/
例年、4月に参加申し込みが開始されます。
まとめ
・ジャパンショートトライアスロン赤穂に参加
・車移動に車中泊は大変
・公園内をグルグル回るコースだった
・エイドステーションが弱くて驚く
・日焼け止め対策をしたので今回は無事
・完走だけが目的なら良い大会だと思う
・感動が欲しいならトライアスロン珠洲
以上です。ご清聴ありがとうございましたー!
[…] 先日、ジャパンショートトライアスロン赤穂に参加したんですけど、onクラウドを履いて走りました。で、まぁ無事に完走して温泉に行ったときに気づきました。ゴム紐が切れてたんです! […]
[…] […]
珠洲の前に赤穂に来られてたんですね!
わたしが、ロードバイクの練習を初めてした場所です!クルクル回りました(笑)
赤穂は、トライアスロン初参加の方、結構多いと聞いています!私も・・・と思っていたのですが、とにかく、
お水があまりよろしくないと聞いて(>_<)根性がないので見送っています。
トライアスロンも場所によって、色々ですね!
タカタロウのような、情報って助かりますね!!
にしても、
車で、よぉお越しになられたね・・・すごい!
こちらから、珠洲でも遠かったのに・・・笑
赤穂にも、美味しい物が沢山あったんですが・・・
また機会があれば、ご紹介させていただきたいと思います(*^^*)
コメントありがとうございます!
よしこさん赤穂近くにお住まいなんですかね。ここは良い公園ですよね。近くにこんな公園があったらしょっちゅう来るだろうなぁと思いました。赤穂観光をしたかったのですが時間がなくて残念です。赤穂温泉によったくらいでした。チャンスがあればまた来ます!
はじめまして。
今年のショートトライアスロン赤穂大会に出ようと思っている者です。
今回が初めての超初心者で本当に完走が目的です。
フルマラソンは何回も走っていて体力テストにはそこそこ自信がありますが、今回、勢いでエントリーしてしまい、スイムとバイクのことをしっかり考えてませんでした。
そこで何点かお聞きしたいのですが、まずスイムはウェットスーツがない方が良かったのはどうしてですか?
またウェットスーツを来てない人の割合はどれくらいですか?
バイクでは、クロスバイクで走ろうと思っているのですが、実際にクロスバイクの人っていましたか?また、クロスバイクでも出場可能そうですか?
長々とすみませんが、お答えしていただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
のぶさん
コメントありがとうございます!
ぼくがウェットスーツを着なかったのは当日かなり暑かったからです。
公園の池は水位が浅いので、水温もかなり高くなるんですね。
午前中の選手の助言もあり、スタートの少し前にウェットスーツを脱ぐことに決めました。
午前の部の選手が「池が暑すぎる。ウェットスーツ着ないほうがよかった」と話していたんです。
ウェットスーツを着ていなかった人は1割も満たなかったと思います。
数人いたってレベルだったと記憶しています。
事前に池に入れますし、当日の気温や水温などを考慮して決めたらいいと思います。
ちなみに、池は水深が浅くて場所によってはクロールで手が底に当たるくらいです。
ウェットスーツは安全性を向上するツールでもありますが、
死亡事故が起こりえないような環境だと認識できたのも脱いだ理由です。
クロスバイクで走っている人もいましたよ。
でも少数派だったと思います。
記事で書いたようにバイクは給水ポイントがないので注意してくださいね。
これにはビックリしました(^_^;)
ジャパンショートトライアスロン赤穂は確か制限時間が設けられていないはずです。
ですから去年は相当遅い外国人の高齢女性も完走されていました。
安全性の高いコースですし、マラソンを走られているのぶさんなら完走間違いなしだと思います。
ぜひ楽しんでください(^^)
早々かつご丁寧な返信をありがとうございます!
エントリーしたものの、今さらトライアスロンについて詳しく調べてて、装備などの準備物が足りず、正直諦めようか悩んでいたところでした。
昨年に出場されたタカタロウさんの生の助言を聞いて安心しました。
装備や自転車は素人丸出しですが、あと1ヶ月、出来る限りのトレーニングをして頑張ってきたいと思います。
本当に詳しく説明していただき、ありがとうございましたm(__)m
いえいえ。記事本文でしっかり書いておけばよかったですね。エンジョイ完走できることを願ってます!
再びすみません。
ぼちぼちとスイムやバイクの練習をしているんですが、スイムに自信がありません。
そこで聞きたいことがあるのですが、水深は深いとこでも1.5mくらいということは、最悪、どこでも立てるってことですかね?
実際に1500m泳いでる途中で立って呼吸を整えるなどしてる人っていましたか?
また、途中で立っても失格にはならないですよね?
低レベルな質問で申し訳ありませんが、分かる範囲でお答えしていただければ嬉しいです。
よろしくお願いしますm(__)m
のぶさん
深いところは足はつきません。水の中からスタートしたんですが、そこは足がつかない水深でした。部分的に手が付くほどに浅い場所があったということです。泳いでいたので、全体的な水深はわかりません。足がつくほどの水深のところもありますが、どれくらいの割合で浅い場所があるのかは不明です。
立っていいか?という質問ですが、たぶんOKです。現場で説明があると思いますが、「池の淵やブイなどに手をかけて休んでもOKだけど、手を使って進んじゃダメだよ」と言われた記憶があります。ですから、「立つのはOKだけど立って歩くのはダメ」なんだと思います。この記憶は曖昧です。もし説明がなければ事前に聞いてみてください。
途中で立っている人は見かけませんでしたが、途中で池の外に上がって休んでいる選手は一人いました(もしかしたらリタイヤなのかもしれません)。
スイムが苦手ならウェットスーツを着用したほうが良いかもしれませんね。浮力があるので安心感はアップするはずです。
それでは、また何かありましたらコメントくださいね。ではではー!
再び早々のご返信をありがとうございます!
イメージが膨らみました。とにかくあと1ヶ月弱、頑張って練習します!