もくじ
外国人女性による非通知の電話がかかってきた
土曜日の18時37分。ぼくの携帯電話に着信がありました。非通知です。
電話にでると『もしもしー!タカタロウさん(ぼくの本名の苗字)ですかー?』。電波が悪いようで通話音が聞き取りにくいものの、片言の日本語を話す女性だとわかりました。
ぼくは警戒しつつ、「はい、そうですよー」「あなたは誰ですかー?」と応答。なんかの営業電話だろうと思っていました。
『今キャンペーンでパソコンのセキュリティをしてるんだけど、どうですか?』
ハイ来た。予想通りの営業電話です。とはいえ、ちょっと考えてみたら不可解です。
・いや外国人はいいとしても日本語が下手すぎる
・IT系の電話営業は珍しい
・なんで名前を知ってんだよ
↑ざっとこんな疑問が浮かび好奇心をかきたてられたので、いくつか質問をしてみた。
「あなたの会社名を教えてください」
『ヨーロッパの会社』
「いや会社名です、会社の名前はなんですか?」
『キプロス』
「ん?あなたは今キプロスにいるのですか?キプロスから電話をしているのですか?」
『そうです』
なかなか会話が成り立たない。
そう、コールセンターとかで外国人スタッフさんに対応していただくことはありますが、みなさん日本語うまいじゃないですか。今回の人は、会話をするのが困難なくらいの日本語レベルでした。どう考えても電話営業なんて無理。
だからこそ今回の電話は謎だし、興味をもちました。
「それでセキュリティがなんですか?セキュリティソフトの営業ですか?」
『ちがいます。パソコンの中を調べます。キャンペーン』
「わたしのパソコンのセキュリティ状態を確認してくれるということですか?」
『そうです』
いよいよ胡散臭くなってきた。
「あなたがわたしの家に来てパソコンを確認してくれるのですか?」
『ははは(笑)。家に行かない、インターネット』
「あ、インターネット経由でわたしのパソコンのセキュリティ状態を確認してくれるわけですね」
『そうです。今キャンペーン。必要なかったらいいです』
「値段はいくらですか?価格、お金は?」
『今キャンペーン、無料です』
「あ、無料なんですね」
『必要ないならいいです』
ここでどう返答するか迷って「うーーん」と言って考えていたら、何度も『必要ないならいいです』って言うんですよ。
なにそれ、なにそのテイクアウェイセリング。高級ブランドとかが実践している「別にあなたに買っていただかなくても結構ですよ~」って態度を示して顧客の興味をひく営業手法かよ。
ぼくは混乱しつつも好奇心がかきたてられたのでYESと言ってみることにしました。
「じゃあお願いしようかな」
『え?!電話なのに?』
「はい、やってもらえますか?お願いします。YESです」
『いや、電話でしょ?変でしょ?』
「やってくれないのですか?やってくださいよ。」
『電話なのに?』
「はい、せっかくなので」
『いや電話なのに?ゴニョゴニョ・・・』
といって電話を切られてしまいました。マジです。
怪しい営業電話にYESと言ってみたら逆に断られました!
いよいよ不思議です。この電話はなんだったんだよ。
ぼくは非通知だったことが気になりました。本当にキプロスからの電話なのか疑わしいじゃないですか。なのでdocomoに確認したところ、国際電話の場合は相手が意図しなくても「非通知」となることがあるそうです。つまり、今回の電話主がどこから電話をかけたかは不明。必ずしも相手が意図的に非通知通話をしているわけではないということ。
この電話は何だったのか考察:胸騒ぎがする
この意味不明な電話がなんだったのか気になってネット検索したものの類似案件はヒットせず。以下はぼくなりの推理を書いておきます。
SNSアカウントを特定するため説
ストーカーさんが対象者のSNSアカウントを特定するために非日常な出来事を体験させるって話をききました。
例えば、電車のホームに毛ガニが落ちていたら・・・写真をとって「東村山駅に毛ガニが落ちてるんだけど笑」みたいな投稿をしちゃうと思うんですね。でも実は、それはストーカーの罠で、あなたのSNSアカウントを特定するための罠なんだよ、、、的な話がありました。
でもね、この可能性はないっすよね。
ぼくはおっさんだし、今回はぼくからグイグイ質問したからキプロスとか営業電話に断られる不思議体験をしたけど、普通の人ならガチャ切りして終わりのはず。これはない。
リストの正確性を確認していた説
どこかでぼくの個人情報が流出していて、その情報の正確性をチェックしていた可能性はあります。
ええ、ぼくは学生時代に電話営業代行のアルバイトをやったことがありまして、その時に外資系調査会社(まっとうな上場企業)からの案件で「リストの正確性を確認する」ってのもありました。
保有するリストをもとに電話をかけて、『〇〇部長はいらっしゃいますか?』と聞き、今も役職は変わっていないんだなとか、〇〇部長は既に移動していて部長職は△△さんという方になっているってことを確認するなど。このようにしてリストの正確性を保つことで電話営業の効率性も高くなるわけです。
要するに、さっきの電話はぼくの電話番号の正確性を確認するためのものだったのでは?ということ。これはあり得ますね。
国際電話料金詐欺説
西村博之さん(ひろゆき,にちゃんねる創設者,フランス在住)のYouTubeライブをみていたら、ひろゆきさんの携帯電話にコンゴから着信がありました。ぼくと同じような状況です。
ひろゆきさんは電話にはでませんでしたが、この謎の電話について推理していました。
- 以下:該当動画
ふつう電話ってかける側が全額支払うっていうイメージなんですけど、実はフランスの電話会社っていうのはコンゴからお金をもらえるわけですよ、通話料として。なので、そこの一部をフランスの電話会社も払うという、お互い相殺するっていう仕組みがあるんですよ。
今後から何らかの手段でタダで電話をかけるかたちで、フランスの人が着信すると通話料を相殺する仕組みで、フランス側が一定額を支払うので、その金額をコンゴの人が貰うっていう、そういう仕組みのタイプの詐欺というかビズネスなんじゃないかなーという想像をしていますけど、はい。
まとめると、「国際電話の場合、受ける側の電話会社も一定金額を支払う仕組みの場合がある。外国の電話会社が主犯となった通話詐欺ではないか」ということですね。
ぼくからお金をとるのではなく、電話会社からお金をとる詐欺ビジネス。
昔から「ワン切り詐欺」はありました。着信履歴を残して有料電話に折り返し通話させるって古典的な手口。でも、今回のはワン切りではなく通話です。それで利益を出せちゃうのは驚きです。
とはいえ、アフリカにはフランス語が公用語の国は多いけど、海外で日本語を話す人材を確保するのは難しいだろうなとは思いました。まぁ、めちゃくちゃ日本語が下手だったというのが伏線回収にもなりますが。
まとめ:類似案件の報告お待ちしています
結果、迷宮入りです。個人的にはリスト確認説の可能性が高いと思っていますが、ちょっとわかりません。
真相をしっているかた、似たような体験をしたことあるかたはぜひ下記コメント欄よりコメントください。
はじめまして。
ほぼ同じ体験を今しがたしました。
終始、要領を得ない会話で怪しさ満載だったので番号晒します。
33 1 70 72 65 36 (フランス イル=ド=フランス ナンテール)
「ちゃぼすさん?わたしサイバーセキュリティーの専門家です」
「今会社のパソコン観てますか?いまからパソコンをきれいにします、信じてください」
と以下、その繰り返しです
「Is this bussiness phone?(営業の電話?)」と聞いても自分のプロフィールを英語でずらずら連呼するだけなので切りました。
ちゃぼすさん、コメントありがとうございます!
同一組織からっぽいですね。電話番号ありがとうございます!
謎は深まるばかりです。
ども
今日2020年6月16日チャボスさんと全く同じ電話番号から
全く同じ電話をうけました。
俺はビビりなので知らないフリで切電しましたが、むこう
でサイバー的な事を言っていました。
何しろこちらの名前がバレている事にビビってしまい、
突っ込めませんでした。
もう一度電話がありましたが出ませんでした。
国際的に電話番号がバレている事で思い当たるのは、
お名前.comでドメインを初めて取った時whois代行を
付けるのを忘れて慌てて実施したのですが、net上で
完全に個人情報が確認出来てしまったことがありま
した。
もう数年前ですが、その位しか思い当たることがあ
りません。
同じ電話があった方はいかがですか?
ジョンさん、情報ありがとうございます!ちょっと気味が悪いですよね。
今ありました。
敵 「モシモシーイ??○○サンデスカー」
自 「違いますけど、どなたですかー??」
敵 「○○サンジャナイデスカー」
自 「違いますけど、どなたですかー??」
敵 「○○サンジャナイジャン!ブツブツ」 ガチャッ
ってなことがありました。違うって言っときました。違わないけど。