インドネシアの旅からの続きです。
もくじ
前回までのプレビュー
衝動的に貧乏旅行をしたくなりインドネシア旅行をすることに。インドネシアではうんこの霧や尻痛バイクタクシーを堪能して大満足。
インドネシアのジャカルタ空港を夜中の0時に離陸。アモイ国際空港を経由しつつ北京首都国際空港に到着したのが午前11時。昨日のバイクタクシーで体力を奪われていたのに機内泊だったから正直クタクタ。
北京での滞在時間は僅か20時間。飛行機の乗り継ぎでの滞在だ。「正直ダルいなぁ」「空港のホテルで寝てようかな」とチラッと思ったけど空港を出て北京観光をすることに。
【空港から王府井へ】中国人めっちゃ良い人!
北京首都国際空港に到着してまずやったのは両替とプリペイドSIMを購入すること。明細をなくしちゃったから正確なこと言えないけどプリペイドSIMカードがめっちゃ高かった。確か2000円くらいしたはず。ビックリした。たった20時間だから迷ったけど買いましたよ。
しかも中国ではインターネット規制がエグい。Google、Twitter、Facebook、Instagram、Dropbox、Tumblr、LINE、WhatsApp、YouTube、ニコニコ動画、FC2などが使えない。
もちろんIPアドレス偽装をすれば簡単にクリアできちゃうんだけど、それは脱法行為だし「ちょっと中国には住めないなぁー」とか思いましたね。仕事になんない。
もう1つ驚いたことがある。顧客対応がメチャクチャ良い!!空港のインフォメーションスタッフさんは電話通訳を駆使して、本当に親切に対応してくれた。半日程度しか時間がないってことを伝えたら「王府井(ワンフーイ)」という場所を薦めてくれた。
王府井(ワンフーイ)は新宿のような街。高級店もあればローカルな中華街もあり、何といっても隣駅には天安門広場がある。トランジットとかで半日観光をするならもってこいな場所です。
インフォメーションのお兄さんは空港から王府井までのバスのチケット購入から乗りあい場所まで付きっきりでサポートしてくれた。
王府井まで1時間ほど。料金は24元(約380円)。バスの運転手さんも超親切。王府井に付いてから天安門広場の方向などを丁寧に教えてくれた。
王府井に到着。口を半開きでキョロキョロと見渡しちゃうほど巨大なショッピング街。
インドネシア旅行ではGoogle Mapが本当に役に立ったんだけど中国ではGoogleが規制されていて使えないんですよ。そこで代用できるのが中国最大の検索エンジン「百度(バイドゥ)」です。
上記のように百度にもMAPサービスがあって便利でした。
王府井を歩く。ちょっと新宿や銀座に似ているかなー。
超巨大なアップルストアを発見。スマホの電池残量が心配だったので店員さんに「充電させてもらえますか?」と聞いてみたらOK。展示品のMac BookのUSBを使って充電させてくれた。しかもケーブルと椅子も用意してくれて「ゆっくりどうぞ」だって。いやいやいやいや、サービス良すぎるだろっ!
20分ほど、USBを2つ使ってiPhone本体とバッテリーに充電させてもらった。
ちなみに、日本に帰国して新宿のビックロのアップルの店員に質問してみたんです。店舗によって対応は違うのかもしれないけど日本ではUSBを使っての充電はお断りだそうだ。お金をとっての充電サービスがあったりするそうだけどね。
いやぁー、神対応だった。僕がiPhoneもってたからかな。アンドロイド端末だったら同様の対応をしてくれたかのかは不明だけど感激しちゃいました。
あのね、海外でもiPhoneだと便利ですよ。今回の体験だけじゃなくて、プリペイドSIMを店員さんに設定してもらう時もiPhoneなら間違いなく対応してくれます。
iPhoneは現地で下手したら給料2カ月分くらいの高級品だから「強盗リスクがある」とか小耳に挟んだんで、アップルのマークをシールで隠すなどの対策をすると良いと思います。
・・・とか言ってたら今日ニュースが飛び込んできた。
【米アップルのiPhoneが中国企業の特許侵害-北京当局が判断】
中国・北京市の知的財産当局は、米アップルが中国の端末メーカーのデザイン特許を侵害しているとして、同市での最新型「iPhone(アイフォーン)」の販売停止を命じた。
北京の知的財産当局は、「iPhone6」と「6プラス」は深圳の企業、佰利公司の端末「100C」に類似しており、同社の特許を侵害していると指摘。一方アップルはこの判断に異議を申し立てたとし、手続きを進めている間、アイフォーン6などの販売を継続すると説明した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-17/O8X9CMSYF01U01
あらあら、どうなっちゃうんだろう。iPhoneは中国でも大人気で保有している人をたくさん見かけた。アップルとしても中国は超重要市場で、ゴールドカラーを採用したのは中国人ウケのためだとも言われているくらいです。そしてバカ売れ。
そんな現状を中国共産党としては面白くないはず。アップルはアメリカFBIとも喧嘩したほど顧客情報の保護を重視している企業であり、世界中の国家権力から嫌われているからね。中国共産党はブロック経済をして国内企業が成長しているという成功体験もあるし、政治的な意図も含んだ揺さぶりなんだろうな。
アップルストアでiPhoneを充電をさせてもらった後にふたたび王府井をぶらぶら。とても暑い日だったのでドリンク購入。「鮮果の鮮飲創作」と書いてある。謎の日本語。
そういや、どっかの国は日本語がイケてて特に「の」という字がカッコイイらしく多用されているって聞いたことがある。あれ中国だったっけなぁ。
日本にも「銀座deフットサル」みたいな使われ方するけど似たようなものかな。ちなみに「de」はフランス語で、英語の「of」と同じような意味。日本語でまさに「の」ですよね。どこの国も似たようなもんですね。なんにせよ外国で日本語がポジティブな文脈で使われているのは嬉しい。
やっぱ中国。警察官がチラホラいます。
これはERKE(エリケ)という中国のスポーツブランドの直営店です。
どこかで見たことのある商品ばかり(笑)。これなんかナイキのエアマックスのパクリっすよね。ERKEは店員さんが壁に寄りかかってスマホをイジっているのが印象的だった。
LI-NING(リーニン)も中国のスポーツブランド。ネットで軽く調べたら中国国内で知らない人はいないくらいに有名なメーカーだとか。
店内は相当オシャレ。3階建てのビルの1階はスポーツグッズで2階はアパレル商品、最上階はメーカー直営のスポーツジムになってる。これってナイキやリーボックも実施している最新のブランディング戦略と同じですよね。
でもやっぱりデザインはどこかで見たことあるモノばかり。中国メーカーのスニーカーを買いたかったんだけど、どれもイマイチだった。残念。
なんと北京でレンタル自転車を発見。知ってます?今世界の観光都市ではレンタル自転車が爆発的に普及しているってこと。
スペインのバルセロナ市やマドリード市、ドイツのベルリン市、イギリスのロンドン市、フランスのパリ市、カナダのモントリオール市、スウェーデンのストックホルム市、アメリカのロサンゼルス市やニューヨーク市などが導入して、都市計画の定番になるつつあります。街中に自転車ステーションを用意して乗り捨てできるので観光客には超便利。
日本では石川県の金沢市や埼玉県の川越市などがレンタル自転車を大規模設置してます。実は東村山駅にも2台だけレンタル自転車あります。西口の地下駐輪場です。1日200円。
そーいや舛添さんも「東京でレンタル自転車を普及させる」って発言してたけどどうなるんだろな。
色んな店に売ってた飲むヨーグルト。お金払うのを忘れて行こうとしちゃったことを切っ掛けに20代の若い定員さんとフレンドリーな会話ができて良かった。
天安門広場へ
「さてと、天安門広場に行くかな」とテクテク歩いていたら人だかりが。
中国の人たちがこの黒人さん3人組に握手攻め写真攻めをしてました。たぶん有名人です。誰っすか?
北京ではやたらペアルックを見かけました。
王府井から歩くこと15分ほど。天安門広場に到着。「おー、ここ見たことある!」
自撮り棒を持っている人多数。僕はジャカルタで買った広角レンズ。広角レンズも広い絵が撮れるのでお勧めですよ。
観光客が沢山いて危険な香りは全然しないんだけど、警備に立っている警察なのか軍隊の人はメチャクチャ威圧的です。柵に手をかけて怒鳴られている人がいましたよ。やっぱ中国共産党こえぇー。
天安門って中に入れるんですね。
土曜日だったので観光客がたくさんです。
王府井で食べ歩き
天安門観光をサクッと切り上げて再び歩いて王府井(ワンフーイ)へ。
写真は電動バイク。中国では電動バイクが普及しています。エンジンの音がしないから不思議です。見た目はボロイけど未来的。
屋台ストリートがありました。
うげっ!!なんかヤバいの売ってる!
なんだコレ!!!虫じゃん!完全に昆虫じゃん!
うわーーー!!!!右がセミのさなぎ、左が蚕のさなぎだって。
サソリも売ってましたー。
いやー、ヤバいヤバい。
すげーな中国。
え、こんなの普通に食べてんの?
それとも日本でいうイナゴの佃煮的な存在?
よーわからないけどよく食べるなこんなゲテモノ。
引くわ。
いや逆に尊敬する。
すげーーー。
ありえねぇーー。
普通こんなの食べられないだろ。
マジで信じられないわ。
食べました。
いや食べるでしょ。むしろ一番キモいの狙い撃ちで食べましたよ。蚕のさなぎ。旅は非日常です。極論、僕はこーいうの食べるために海外旅行をしてんですよ。
味はね、アン肝とかカニ味噌とかそっち系。美味しくもないけどマズくもないかな。目隠しされればイケちゃう。
続きまして、羊の内臓。
羊の内臓をスープとあわせて頂きます。結構ウマい。
続きまして。ヘビ。
味付けが辛すぎてヘビとか関係なくなっちゃってる。
続きまして、ザリガニ。これは普通にウマいわ!目も舌もマヒしちゃって喜んで食べちゃったよ。
次に「王府井小吃街」という屋台街にやって来た。
いきなり蠍がすごいことになってる!ちょっと下の動画を見てくださいよ。
「活きサソリ」とでも言うんですかね。串にささった蠍がもがいています。
甘栗おいしそうでしょ?買ったんだけど日本の方がうまいですよ。
飲めばよかったなぁーと思っているのがコレ。そのまんまスイカジュース。作り方はシンプル。小玉スイカの上部をカットして中身をドリルでグチャグチャにするだけ。グチャグチャになったスイカをストローで飲むんです。
あらま。この前記事にした桑の実なんて売っていましたよ。
一際お客さんを集めていた店。店員さんが合唱していました。
北京ダックを食べてみた
せっかく北京に来たので北京ダックを食べてみることに。
外に北京ダッグの写真があったので「乐语川菜」という店に入店。
これ98元もするんですよ。約1550円です。普通に高いでしょ?で、味はまぁ旨いんだけど僕はバーミヤンの北京ダックの方が好きですね。
地下鉄で空港へ
飛行機は翌日の朝なので空港内のホテルに泊まることに。これは空港インフォメーションのお兄さんのアドバイスでした。
で、「外国人には地下鉄は難しいかも」とも言われていたんだけど、そーいうのが好きなんで地下鉄で空港まで行ってみることに。地下鉄の駅の入り口には空港のような手荷物検査がありました。ビックリ。
残念だったのが鉄道職員の態度がサイテーだったこと。まず観光客も多い巨大駅のチケット売り場だけど駅員さんが英語が全く喋れないんですよ。まぁね、仕方がないのかな。中米では国境入国管理の職員が英語をまったく喋れないこともあるから、まぁそれは別にいいんだけどカラダ全体を使ってウザイって表現されて「うわー」って思った。
結局後ろに並んでいた若い女性に通訳してもらってチケット買えたからよかったんだけど惜しいなぁー。ここまで「中国人すごく顧客対応いいじゃん!」って感激していたくらいだか、最後にミソつけちゃったな。
日本のと似た自動改札機です。
北京の地下鉄です。
地下鉄の車内の雰囲気。
北京の地下鉄の路線図。空港インフォメーションのお兄さんは「外国人には地下鉄は難しいかも」と言っていたけど、東京の地下鉄と比べたらイージーだと思います。北京の地下鉄はかなりシンプルだもん。東京の地下鉄の方が3倍は複雑で、僕は日本語わかるけど東京の方が難易度高い気がする。
無事に北京首都国際空港に到着。
ホテルにチェックイン
北京空港内にある宿泊施設に行ってみたんだけど想像以上に高くて撤退。
空室も少なくて580元(約9200円)の部屋しかなかった。高過ぎる。日本のビジネスホテルでももっと安いよ。空港のホテル案内所に紹介された他のホテルに泊まることに。
本当はネット検索したらホテル予約サイトの「Booking.com」で更に半額くらいな宿もあったんだけど個人情報を入力したりネット決済とかの手続きが面倒くさくてパスした。もっとエネルギーがあれば良かったんだけど、昨日のバイク旅からクタクタだかったから。
あー、海外旅行をするならブッキングドットコムは登録しておいて損はないっすよ。僕ももう少し余裕があれば使っていました。
空港から無料シャトルバスで8分の距離にある「Beijing Yamei International Hotel」に宿泊。空港ホテルと比べて少し安くなったといっても480元(約7600円)だけどね。北京たけぇー!
高いだけあって室内はかなりまとも。無料wifiも当然のようにある。クーラーもしっかり効くし、水洗トイレの勢いもいい。1階に小さな売店もあった。
チェックインを済ませ。21時半ごろにホテルの外に食事へ。
この牛肉麺がうまいんですよ。牛肉はアリバイ程度にしか入っていないんだけど、塩味のスープとパクチー(シャンツァイ /香菜)が癖になる。今思い出してまた食べたいもん。こんど北京に来たら同じ店に行こ。
牛肉麺を食べたら隣の串焼き屋さんへハシゴ。まさか北京でユーロ(サッカーヨーロッパ選手権)を見られるとは思わなかった。
最後の夜なので更にハシゴ。また別の串焼き屋さんへ。ここで別テーブルに日本人のおじさんが居た。そういえばこの旅で空港以外で日本人を見かけたのはこれが初めてだった。およそ普通の日本人旅行者が行かないような場所ばかり行っていたから当然か。
北京から成田空港へ
朝5時半にシャトルバスで北京空港へ。
北京空港です。かなり綺麗。
北京空港にあるコンセント。今回の旅で最も後悔したことを挙げると大容量のモバイルバッテリーを持っていなかったこと。
チャイナエアラインの機内写真。
4時間半ほどのフライトで成田空港に到着。「Youは何しに日本へ」の撮影クルーがいるかと思ったけどいなかった(笑)。
おしまい。
北京トランジット旅行まとめ
滞在時間はわずか20時間でしたが非常に楽しめました。体力的には正直しんどかったけど、けっこう見て回れるもんですね。たった20時間だけどゼロか1かは大違い。ほんの少しだけでも今の中国を体験できてよかった。
海外旅行をするともっと行きたくなっちゃうんですよね。インドネシアの人々にバリ島を強烈にオススメされたので行かなきゃだし、中国の他の都市にも行きたいな。
中国や東南アジアなどの新興国では中間層が激増していて、格安航空(LCC)も活況です。世界の有名な観光地には観光客が溢れて、いやがおうにも観光地そのものを変質させてしまっています。僕が行った当時は寺院の上まで入ることができたアンコールワット遺跡にも柵が張られてしまったそうです。この流れは今後さらに加速します。
海外は今のうちに行っとかなきゃいけない。そう思ってます。さて次はどこに行くか。1年以内にまた飛びます。
ご清聴ありがとうございましたー!
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[…] 旅の工程は「羽田空… 2016.06.18【滞在20時間】北京トランジット旅行を63枚の写真で記録した インドネシアの旅からの続きです。 前回までのプレビュー […]
なかなか面白かったです。
ただ「定員」ではなく「店員」ですね。
それだけが気になりました。
ありがとうございます!修正しました。助かります(^^)
[…] は10年以上前に東南アジア旅行した時に食べて苦手なイメージを持っていたんだけど、2016年の北京旅行で久々に食べてすんごく美味しかったんですよね。年取ると味覚も変化するんですね […]